3学年一斉に課題研究にかかる授業を開始

 本日4月11日(木)、1年生の「セレンディピティ(SD)」、2年生の「文理課題研究」、3年生の「キャリアスタートゼミ(CS)」の授業が一斉に始まりました。1学期始業式のブログにも書きましたが、学年を超えた生徒どうしが共に学び合える環境をつくるため、今年度から木曜日6限に、この3つの科目すべてを同時展開します(文理課題研究は木曜日5,6限)。

 本日はそのスタートであり、それぞれ1年間の取組をすすめるにあたってのガイダンスを行いました。2年生は5限に各課題のカテゴリごとに分かれ、まずはオンラインで1年間の流れについて、特に4月25日に実施する研究計画発表会、9月12日の中間発表会などについての全体説明がありました。その後、各教室の担当教員から、毎授業、研究の進捗を記録していくGoogleキープの活用方法についての説明がありました。

 2年生の6限めは、次回の研究計画発表会に向けた準備を行いました。2年生は昨年度1年生での取組の集大成として、2月9日に「セレンディピティ(SD)」テーマ発表会を行いました。これは2年生で研究活動を行う研究テーマおよび研究計画などについて発表するものでしたが、今回はその内容に研究方法を加えることとしています。なお、今回の研究計画発表会では、同じカテゴリを選んだ1年生と3年生に向けて発表します。1年生にとっては課題研究をイメージするよい機会になります。3年生は自らの1年間の研究活動を踏まえ、2年生にアドバイスを伝える機会としています。それぞれの立場で生徒一人ひとりにとって、学びの多い発表会になることを期待しています。

  

 1年生は6限に岸高ホールに全員が集まり、「SD初回ガイダンス」として、本校が3年間を通して行う研究活動、その研究活動を通して身に付けてほしい力、SDの今後の流れなどについての説明がありました。また、課題研究を実感してもらえるよう、3年生プロジェクト"Nova"の1つのグループが実際に発表を行いました。研究テーマは「~音を使ってお仕置きよ!~可聴域の差を利用した外来魚駆除法の検討」で、本校が1月末に行った文理課題研究発表会の代表発表において、最優秀として「学校賞」を受賞したグループです。

 発表後には1年生から大きな拍手が起こりました。またSSH探究部長から「苦労したこと」、「やってよかったこと」、「1年生へのアドバイス」についてインタビューがありました。それぞれの回答を聞くと、これまで研究活動に真剣に取り組んできたことがよく分かる素晴らしい内容でした。研究活動をすすめる中で想定外のことが起こり苦労することも多くあったが、壁を乗り越えることで楽しくなった。仮説を立てながら研究をすすめることで考察力が身に付き、さらに研究をすすめたいという興味が湧いた。先生のアドバイスは素直に受け入れるほうがよいなどの話しがありました。聞いていた1年生にも課題研究に取り組む意義や価値が伝わったのではないかと思います。

 その後、プロジェクト"Nova"についての説明がありました。これまで粘り強く熱心に研究活動に取り組んだ3人の生徒について紹介がありました。その話の中で、チャレンジし、乗り越える力を付けることの大切さが伝わったかと思います。ぜひとも多くの生徒にプロジェクト"Nova"への参加に応募してもらいたいと願っています。

  

  

 3年生の6限は「CSガイダンス」として、オンラインで1年間の流れ、論文執筆について、また4月25日の研究計画発表会などについて説明がありました。3年生では、生徒一人ひとりが2年生で行った課題研究の内容を振り返り、精査しながら、論文としてまとめていきます。また、引き続き、研究を続ける生徒もいます。特に今年度3年生には、これまでの研究活動での成果を1,2年生に伝えていってもらいたいと願っています。

 いよいよSSH第Ⅲ期計画の柱の一つである「縦割り型課題研究」が本日からスタートしました。その代表的な取組となる、3学年の生徒が交流する2年生による研究計画発表会を今から楽しみにしています。2年生にはしっかりと発表に向けた準備をすすめてもらいたいです。期待しています。

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