昨日7月23日(火)14:00からセミナーハウス1階において、救急法講習会を開催しました。昨年度は文化部顧問と部員を対象としましたが、今年度は各運動部の顧問1名と代表生徒1名の2名を対象に行いました。講習会には岸和田市消防署の方2名を講師にお招きし実施しました。お忙しい中、講師をお引き受けいただき、ありがとうございました。
講習会の前半では、救急法全般についての講義が行われました。最初に、「救命の連鎖」は、「心停止の予防」、「認識と通報」、「一次救命処置」、「二次救命処置」の4つの輪で成り立っており、この4つの輪が揃わないと命を救うことができないという話しがありました。
そして、熱中症の応急処置についてお話しいただきました。ここ数日、大阪府でも毎日のように熱中症警戒アラートが発表されている中、十分に応急処置の内容を理解し、実際にそのような症状の人がいた場合に、速やかに適切に対処できるようにしてもらいたいと感じたところです。続いて、大量出血や突然死などへの対応、119番通報の仕方などについてもお話しいただきました。
その後、後半の実技に向けて、胸骨圧迫や人工呼吸のポイント、心肺蘇生の手順やAEDの使用法などについて説明いただきました。その際、救急車が到着する(二次救命処置につなぐ)までの時間は10分程度であるということ、また、救急車が来るまで何も救命処置をしなかった場合と、胸骨圧迫やAEDなどの処置を行った上で救急隊に引き継いだ場合での生存率には大きな差があるといった話しをされ、一次救命処置の重要性を訴えられていました。
前半の講義が終わった後、後半では、講師の方による実技指導が行われました。実際に人形と練習用AEDを使用して、心肺蘇生法(胸骨圧迫)とAEDの使用の手順を体験しました。
今回学んだことを実際に行わなければならない場面がないことを祈っていますが、突然、誰かが倒れ、心臓や呼吸が止まっているなどの緊急の場面などに遭遇した場合には、今回の講習会で体験したことを役立てほしいと思います。