昨日8月4日(日)、「大阪府高等学校演劇連盟I地区 夏の合同発表会」が本校岸高ホールにおいて開催されました。府立信太高等学校が13:00から(60分)、岸和田市立産業高等学校が14:15から(15分)、府立岸和田高等学校が14:50から(60分)上演しました。
出演は3校でしたが、名前のとおり、I地区にある他の高校の演劇部員や顧問の先生方も数多く来られていました。私にとっては久しぶりにお会いする先生も複数来られていました。
信太高校は「うさみくんのお姉ちゃん」を上演しました。タイトルにある宇佐美くんの他、主役である口うるさく、気が強い、アンパンマンに似た?宇佐美くんのお姉さん、女の子といるだけでお腹が痛くなる宇佐美くんと同じクラスの溝呂木くん、宇佐美くんの友達のマツキンくん、お姉さんの担任の先生をはじめ、登場人物は皆、個性豊かでした。宇佐美くんとマツキンくんとの漫才のようなトークをはじめ、笑える場面がたくさんありました。一方、お姉さんの思いやり、人情味あふれる行動や言葉などに感動しました。「逃げずに戦わなければならない」という言葉には思わず涙していました。
また、アンパンマンマーチの歌詞をこれほどしみじみと味わったのは初めてでした。「そうだ うれしいんだ 生きる喜び たとえ 胸の傷が痛んでも」、「愛と勇気が友達さ~」のメロディがしばらくの間、頭から離れませんでした。小さい頃にお母さんを亡くした宇佐美くんにとっては、愛と勇気を持つ頼りになるお姉さんはまさしく「アンパンマン」だったのだろうと想像できました。面白くもあり、とても感動的な劇でした。
生徒たちもそれぞれの役をしっかりと演じていました。お姉さん役の生徒は演劇部の部長なのか、劇が終わってからも部員をまとめている姿が見られ、劇中のお姉さん役と同様、しっかりとして頼りになるなと感じたところです。信太高校演劇部の皆さん、ありがとうございました。
次に、岸和田市立産業高校が「愛とロマンと純情」を上演しました。大正ロマンを具現化する番傘を持ち、私服が学ランという人物を含め、それぞれ個性ある4名の登場人物が互いに複雑な愛情相関を見せる、とても不思議な世界観に引き込まれる劇でした。岸和田市立産業高校演劇部の皆さん、ありがとうございました。
そして最後に、本校演劇部が7月26日(金)に開催された「HPF2024(大阪高校演劇祭)」と同じ「ア・ミーコ」を上演しました。今回が最後の上演になるだろうと思うので、再び観ることができ、よかったです。劇の内容については7月28日掲載の校長ブログをご覧いただければ幸いです。
登場人物は演劇部員2年生3名と1年生5名に加えて、引退した3年生3名、この春卒業した卒業生2名の13名です。「HPF2024」では体調を崩してしまった1年生も昨日は元気に出演しました。3年生3名、2名の卒業生には前回に続き、忙しい中、来ていただき、ありがとうございました。
私は先日の「HPF2024」に続いて、2度めの「ア・ミーコ」となりました。その分、一人ひとりのセリフや動きなど、前回には気づいていなかった細かなところにも新たな気づきがありました。改めて、演劇部顧問である鈴木研太先生の脚本の奥深さを感じることができ、よかったなと思いました。
本校の上演が終わってから私は退席しましたが、16:10から3校を中心に、他校の演劇部員も含めた交流会が行われるとのことでした。互いの劇を観て刺激を受け、交流の場では活発な講評や意見交換が行われたことだと思います。3校の演劇部員の皆さんをはじめ、ご来校いただいた皆様、どうもありがとうございました。