12月25日(水)18:00からアプラたかいし3階大ホールにおいて、音体部がChristmas Concert 2024「ONTAI PROJECT FINAL Who is princess?」を開催しました。このコンサートが78期2年生メンバーLino'aにとっての最後の舞台、すなわちこれで引退となります。私がアプラたかいしに着いた時にはすでに生徒や教員、ご家族の方をはじめ、多くの人が入場されていました。クリスマスの夜、コンサートに来ていただいた皆さまに感謝申し上げます。改めて、外部会場でコンサートを開催できる音体部は恵まれているなと感じました。
私は昨年度、この音体部Christmas Concertでの素晴らしい舞台・ダンス、感動的な77期MAYLEEの引退シーンを体験し、今年も何があっても最優先で駆けつけようと考えていました。この1年間、ずっと楽しみにしていたコンサートがいよいよ始まります。
Act1のオープニングは「LEAP HIGH!~明日へ、めいっぱい~」。全員が同じ可愛い衣装で軽快な曲にあわせて踊りました。次は「Boys group VS Girls group」として、流行りの曲から懐かしい曲まで、2つのグループに分かれて踊りました。そして最後には2つのグループが一緒になり、会場の観客も巻き込んで「YOUNG MAN(Y.M.C.A)」を踊りました。
次のプログラムにすすむ前には、動画による部員紹介と、AKBの総選挙を思い出させるような、投票?による順位発表(第28位から第1位まで)などがありました。昨年度はテレビ番組のような動画を駆使していましたが、今回はサブテーマ「Who is princess?」にあわせた企画を動画にし、衣装替えの時間をうまくつないでいました。動画編集に関する技術力の高さには驚かされます。
次に、6つのグループがそれぞれ、「New Jeans」、「ME:I」、「Kepler」、「ILLIT」、「XG」、「TWICE」の曲を踊る「K-POP medley」が始まりました。グループ名は順に「OMG」、「&ME」、「LVLY」、「Magnetic」、「NEW DANCE」、「What is Love?」でした。この「K-POP medley」も6つのグループのダンスが投票により順位付けされる「グループバトル」として演出されており、結果発表も行われました。結果は1位「What is Love?」、2位「OMG」、3位「&ME」、4位「Magnetic」、5位「NEW DANCE」、6位「LVLY」でした。実際に自分で投票したかったという思いを持つとともに、会場にいる人たちが投票する形にできればもっと盛り上がっただろうと感じましたが、時間的にも、労力的にも、実現不可能だよなと思ったところです。
そして1年生による「Claras」、2年生による「CULMINATION」と続いた後、雰囲気は一変し、舞台はオーディション会場となりました。そこには椅子に座った厳しそうな審査員とアイドルデビューをめざす10名ほどの少女たちが立っていました。結果は残念ながら不合格でした。その後、全員で「FOR OUR GOAL~夢に向かって駆け抜ける少女たち~」を踊りました。
次は、「コンセプトバトル」が行われました。「コンセプトバトル」とは、「Girls」、「Hip Hop」、「Techno」の3つの異なるダンスによる戦いです。私は正直「Techno」とダンスがつながらず、「それは何?」と思いましたが、実際に観てみると「なるほど」という感じでした。普段のダンスとは異なる「しなやかさ」があり、また背景に映る影の動きも楽しむことができました。ちなみに、順位は1位「HipHop」、2位「Techno」、3位「Girls」という結果でした。
この後、「Christmas Medley」へのつなぎとして、クリスマスムードが高まるサンタクロースの動画が流されました。その中でサンタさんからのプレゼントという演出で、音体部にかかわる動画が流されました。
そして、Act1の最後を飾る「Christmas Medley」が始まりました。一人ひとりが薄い水色と白色を基調とした様々なスタイルの衣装で現れ、Christmas Concertらしく、全員でクリスマスメドレーを踊りました。クリスマス定番の赤を基調とした衣装とは異なる「爽やかさ」があり、とてもよかったと思います。笑顔で楽しそうに踊っている姿を見て、会場にいるすべての人が「幸せ」になったと思います。これもまた素晴らしいプレゼントでした。
15分間の休憩の後、Act2が始まりました。最初に2年生メンバーLino'aがONE OK ROCKの「Listen」を踊りました。昨年度のChristmas Concertで1年生として踊った曲で、2年新人戦の大会作品でもあります。時間をかけて取り組んできた作品であり、見ごたえのある素晴らしいダンスでした。明らかに、この1年間での変容と成長が感じられました。続いて、1年生メンバーSoleil(ソレイユ)が1年新人戦の大会作品である湯木慧の「一匹狼」を踊りました。
その後、夏の公式大会「ダンススタジアム2024」の作品である「砕氷」を全員で踊る前に、ダンスリーダーからこの作品にかける思いなどが語られました。当時のことを思い出し、思わず涙していました。多くの人数が一糸乱れずダンスを披露するのは容易なことではありません。そういった困難の中、Lino'aとSoleilの全員が高い目標を持ち、時間をかけ、思いを込めて練習してきたことが想像できました。その成果が現れた素晴らしい舞台だと感じました。
Act2に入り、大会作品3本が続けて披露されました。大会の規定時間があるのでしょう、それぞれ踊っている時間は短いですが、大会作品だけあって、一人ひとりが指の先まで意識しながら踊っているのだろうと感じるレベルに達しており、完成度は高かったと思います。
この後、部員一人ひとりからの家族へのメッセージ動画が流されました。順に、子どもの頃の写真と、これまで育て、支えてもらってきたことへの感謝の気持ちが書かれた直筆の手紙が映し出されていきました。私も手紙に書かれた文章を読んでいて、感謝の気持ちがよく伝わり、その思いを受け取る保護者の立場になって、感動していました。
その後は2年生全員が宇多田ヒカルの「道」を踊りました。この「道」は昨年度のChristmas Concertで77期MAYLEEが最後に踊った曲であり、今回はLino'aが引き継ぐ形となりました。先輩たちに対する「感謝」の気持ちをこめて踊ったのだと思います。
次に、全員で「This Is Me」を踊りました。ダンスも素晴らしいですが、衣装が素晴らしく印象的でした。そしていよいよ「The Final」。その前に、部長の増尾さんから挨拶がありました。そこでは、顧問、先輩、家族への感謝の言葉が述べられ、また、Lino'aのメンバー、Soleilのメンバーへの思いも伝えられました。その雰囲気の中で感謝の気持ちを込めて、2年生全員がMrs. GREEN APPLEの「ナハトムジーク」を踊りました。
その後、他の部の部員から、このコンサートで引退するLino'aのメンバーに対して、「引退おめでとう」のメッセージ動画が順に流されました。先輩である77期3年生MAYLEEからの動画もありました。Lino'aのメンバーはその動画を舞台上で座って見ていました。また、動画終了後、Soleilのメンバーが登壇し、Lino'aのメンバーと向かい合い、抱き合う場面が見られました。
その後、「おまけ」にというイメージでオフショット写真や動画が流され、これで終了かと思っていた時、「アンコール」が求められ、もう1曲、全員でアンコール曲を踊りました。ダンス終了後は全員が舞台中央に集まり、手を振っている中で幕が閉じられていきました。本当に素晴らしい舞台、コンサートでした。音体部の皆さん、どうもありがとうございました。
休憩を入れて約3時間。28名の部員でこれだけの舞台を回すのは大変だと思います。多い生徒で何曲踊ったのだろうと感心します。同時に、毎回衣装を替えており、何着の衣装を準備しているのだろうとも思いました。音体部の生徒たちが本番前日に通しの練習をするため、スーツケースを押して登校していたことも理解できました。
改めて、今回のコンサートで引退する2年生メンバーLino'aの皆さん、お疲れ様でした。楽しみにしていたクリスマスコンサートは期待をはるかに超える、楽しく素晴らしい舞台でした。今回、動画をとおして、皆さんが全力で集中して踊りに打ち込んでいる様子や、普段の楽しそうな様子などを見せてもらいました。ありがとうございました。一方、様々しんどいことがあり、悩みが絶えない時期もあったと思いますが、こうして皆で引退まで辿り着いたことに、私からも「引退おめでとう。お疲れ様でした。」と伝えさせていただきます。
79期1年生Soleilの皆さん、お疲れ様でした。これで先輩たちが引退となり、来年度80期の新入部員を迎えるまで寂しくなるかと思いますが、改めて、部長を中心に団結して、仲良く音体部活動を楽しんでください。今回のコンサートを通して、これまで継承されてきたバトンが確実にSoleilの皆さんにつながったと思います。次は、「自分たちが」という強い意識と自覚を持って取り組んでください。期待しています。皆さんの引退コンサートとなる来年度のChristmas Concertを今から楽しみにしています。
今回のコンサートを終え、昨年度もですが、部活動の大切さを改めて考えました。自主的な参加により集まった生徒たちが、学年の枠を超えた濃い人間関係の中で、同じ思いや目標を共有しながら、試練や苦難をも乗り越えていく経験はとても貴重だと思います。部活動のような集団でなければ、味わうことができない経験と得ることができない学びが数多くあることを実感しました。
最後になりましたが、このコンサートに来てくれた生徒の皆さん、ありがとうございました。また、お忙しい中、お越しいただいたご家族の皆さまにお礼を申し上げます。そして、このアプラたかいし大ホールでのコンサートの開催にあたり、ご寄附をいただきました多くの皆様方に感謝申し上げます。どうもありがとうございました。引き続き、本校音体部を応援いただきますよう、お願いいたします。