昨日、1月21日(火)、文部科学省Webページにおいて、「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)中間評価」の結果が公表されましたので、報告させていただきます。
SSHの中間評価は、指定から3年めの学校を対象として、各校がすすめる研究開発の進捗状況などについて、文部科学省がSSH企画評価会議協力者(外部の有識者)による評価を行うものです。今年度、第Ⅲ期の3年めにあたる本校は、その評価の対象校となっていました。
本校では第Ⅲ期から8つの研究開発に取り組んでいます。課題研究の拡充に関する取組として、生徒たちの研究テーマの内容により分類し、教員が教科の枠を超え探究活動を指導する「文理融合型課題研究」、1~3年次の学校設定科目を木曜6限に同時展開し学年を超えた生徒どうしの「縦のつながり」を強化する「縦割り型課題研究」、 科学的な視点から研究意義を捉え直したり課題解決を意識させたりすることにより、生徒の好奇心を刺激し自主性を引き出す「課題解決型プロジェクト学習」、これまでの活動を系統立て発展させた3年間を通してサイエンスリーダーを養成する「プロジェクトNova」があります。さらに、地域と協働した取組の推進をめざし、近隣の小・中学校や高等学校との連携拡大を図る「課題研究発表会」の拡大や「探究学習情報交換会」の実施にも取り組んでいます。
そして、デジタル資源を活用した取組として、有識者・専門家や地域と協働しながら生徒を育て支援するための「泉州サイエンスポートフォリオ」や「岸高デジタルサロン」の開発に取り組んでいます。
第Ⅲ期の5年間という期間の中で、計画時に描いたこれら8つの研究開発の目標(ゴール)をめざし取り組む中で、今回の中間評価はここまでの取組に対して、外部からの評価や意見を得ることができるという点で、学校としてとても注目していました。
項目別の評価結果をもとに6段階で評価された結果が、以下のページの別添1に記載されています。一定程度以上の高い評価を受けた学校が34.0%、一層の改善努力が求められる学校が61.7%、このままでは研究開発のねらいを達成することが難しいと思われる学校が4.3%あり、本校はその「一定程度以上の高い評価を受けた学校」として34.0%に入ることができました。
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_01330.htm
詳しくは、「これまでの努力を継続することによって、研究開発のねらいの達成が可能と判断される(7校)」に次ぐ、「これまでの努力を継続することによって、研究開発のねらいの達成がおおむね可能と判断されるものの、併せて取組改善の努力も求められる(9校)」のうちの1校です。
評価にもあるとおり、当初に計画した8つの研究開発にかかる取組をすすめる中で、明らかになった課題に対して随時、改善しながらすすめている状況もあるように感じています。今年度本格スタートとなった1~3年生が木曜6限に同時に課題研究に取り組む「縦割り型課題研究」についても改めて課題を整理し、次年度への改善につなげていきたいと考えているところです。残る2年となり、8つの研究開発の目標を達成することができるよう、学校全体で取組をすすめていきたいと考えています。
なお、今週の土曜日1月25日(土)には、2年生がこの1年間取り組んできた探究活動の最終の成果を発表する場として、「文理課題研究発表会」を開催します。生徒たちのオーラル発表とポスター発表、そして活発な質疑応答に加えて、今回、小学生や中学生にも参加し、自らの研究についての発表をしてもらうことになっており、今からとても楽しみにしています。この発表会の様子については改めて報告させていただきます。