2月7日(木) 平成30年度 第3回学校運営協議会を開催

2月7日(木)に、平成30年度の第3回学校運営協議会を開催しました。

牧野高校の学校運営協議会は、会長として、追手門学院大学 国際教養学部長で教授、博士(学校教育学)の松宮新吾様、副会長に、本校の近隣のアルテア株式会社代表取締役で牧野高校後援会会長の有堀正彦様、委員に、瑞木総合法律事務所弁護士の福原哲晃様、社会福祉法人くずは創親会とうかえで 理事長の尾﨑順子様、枚方市立第三中学校校長の交久瀬善浩様、今年度牧野高校PTA会長の駒井恭子様に就任いただいていますが、今回は、当日に緊急な御用件が入り急遽欠席になられた委員もあったため、会長、副会長を含む過半数の4名の委員の皆様のご出席で開催しています。

本年度最後となる第3回学校運営協議会ということで、今回は、校長が作成した「平成30年度学校経営計画及び学校評価(案)」について、今年度の学校運営の成果とその評価に対するご意見をいただくことや、今年度の結果を踏まえ校長が作成した「平成31年度学校経営計画及び学校評価(案)」に関し、その中の「めざす学校像」と「中期的目標」という『基本的な方針』にあたる部分について、ご承認をいただくことが、大事な協議の議題でした。加えて、学校運営協議会として『職員の任用に関して意見を述べることができる』という役割もありました。

学校側からは、校長、教頭、首席2名、指導教諭が参加して、まず、昨年12月に行った保護者、生徒、教員の各「学校教育自己診断」アンケートの集計結果の分析と説明、次に、教員の授業に対する生徒の「本年度第2回授業アンケート」の集計結果の報告、更にこれらを受けて校長が作成した「平成30年度学校経営計画及び学校評価(案)」について、概ね以下の説明を行いました。

・今年度は特に、牧野高校が大阪府教育庁の「学校経営推進費」を獲得し、PTAの支援も得て、全てのホームルーム教室を含む32の教室に、「電子黒板機能付き超短焦点プロジェクター」を設置したことなどを契機に、「牧野高校の授業はわかりやすい」への生徒の肯定的回答が69%から76%へと計画(72%)以上に改善したことや、「ICT機器を活用した授業を行っている」への教員の肯定的回答が59%から80%になったこと、「ICT機器やネットワークを利用した授業が多い」への生徒の肯定的回答が54%から81%になったこと、「到達度の低い生徒に対する指導ができている」に対する教員の否定的評価が2年連続で減り、肯定的評価が2年連続で上昇したこと、また「学習意欲の高い生徒に対する指導ができている」に対する教員の否定的評価が2年連続で大幅に減り、肯定的評価が2年連続で大きく上昇している(45%⇒63%⇒72%)ことなど、学習指導の面での指標数値の改善が見られます。

・生徒の授業アンケート結果を見ても、昨年度比で教員全体の平均ポイントが大きく上昇(2.9⇒3.2)したのみならず、今年度の1回目と2回目の比較においても、3年生では9つある観点の全てが上昇し、このうち8つの観点で0.6~1.3という有意な上昇が見られることなどから、牧野高校の教員の授業力については、前年度に比べても、また今年度内においても、確実に上がっていると考えられます。

・一方、「授業の予習、復習ができている、まずできている」と回答する生徒は45%から47%の小幅改善に留まり、「学校の授業以外で、1日当たりの平均学習時間が2時間以上」という生徒は3年生で83%、2年生20%、1年生13%で、全体では40%と、前年度僅か比1%の上昇で、「学校の授業以外で、1日当たりの平均学習時間が1時間未満」という生徒が、3年生で8%、2年生で38%、1年生は43%という数字になっていて、これらは、今後大きく改善させる余地がありそうです。

・また生徒指導面や学校運営面では、「牧野高校は楽しい」に対する生徒の肯定的回答が91%で依然高い水準を維持しています。「基本的生活習慣(遅刻・規程遵守等)に対する指導には納得できる」への生徒の肯定的回答は67%から77%へ10ポイント上昇し、このうち「よくあてはまる」が25%から33%へ8ポイント上昇しましたが、同じ設問に対する保護者の肯定的回答は、91%から79%へと12ポイント低下し、このうち「よくあてはまる」が37%から20%へ17ポイント下がり、対照的な結果になりました。

・「いじめについて、困っていることがあれば真剣に対応してくれる」への生徒の肯定的回答は80%から82%へ上昇し、このうち「よくあてはまる」が18%から27%へ9ポイント上昇しました。また、「牧野高校には悩みを相談できる場(人や部屋)がある」への生徒の肯定的回答も、72%から80%へと8ポイント上昇し、このうち「よくあてはまる」が20%から30%へ10ポイント上昇しています。

・「進路に関する指導や講習、説明会はわかりやすい」への生徒の肯定的回答は77%から81%へ上昇し、このうち「よくあてはまる」が19%から27%へ8ポイント上昇しました。「将来の進路や生き方について考える機会がある」への生徒の肯定的回答は80%から85%へ上昇し、このうち「よくあてはまる」が26%から32%へ6ポイント上昇しています。一方で、「牧野高校は、キャリア教育に積極的に取り組んでいる」への生徒の肯定的回答は75%から72%へ低下し、このうち「よくあてはまる」が24%から18%へ6ポイント低下しました。「キャリア教育」の意味や理解を含めて、設問の仕方自体に課題があるかもしれません。

・部活加入率は、新入生入学時90%が維持されており、「部活動は活発である」への生徒の肯定的回答は94%で昨年と同率、このうち「よくあてはまる」が59%から61%へ2ポイント上昇しましたが、他方で、「部活動と学習の両立ができている」への生徒の肯定的回答は64%から62%へ低下し、同じ設問に対する保護者の肯定的回答も64%から62%へ同様の低下を示しており、部活動と学習のバランスには配慮していく必要があると感じています。

・3年生の大学受験に関しては、大学入試センター試験の出願者が299名で、在籍者(395名)比で75%を超え、前年度の246名、69%を大きく上回り、人数、率ともに過去最高になりました。このうちで、5教科7科目での出願者も123名と在籍者比で31%(学校経営計画で設定した目標(25%)を上回る)となり、人数は昨年度の1.45倍、一昨年比では2.16倍に増えました。データを提出した受験者の得点は、平均点、最高点ともに、2年連続で大きく上昇している模様です。

ここで、一旦協議に入り、それぞれの資料や、結果分析、説明に関して、様々な角度から質疑があり、ご意見をいただきました。

このあと、本日の承認事項となる「平成31年度学校経営計画及び学校評価(案)」について、校長から説明をさせていただきました。平成30年度の結果を受けて、既に達成した中期目標については、数値目標の上方修正を行い、現在ジレンマに陥っている目標項目は変更していることなどをお話ししました。

続いて協議に入り、数値目標の達成等について評価と激励の言葉をいただき、最終的に「平成31年度学校経営計画及び学校評価(案)」について、今後、計画で目標数値を挙げている大学合格者数などの数値については、記載の追加や、補正が生じることを前提に、ご承認をいただきました。

また、教員の働き方改革についても、委員の方から、貴重なご意見をいただきました。

最後に、今年度に大きく充実がされた牧野高校の施設設備について報告と、ご支援いただいた各方面への御礼、感謝を申し上げました。

本日いただいた協議を基に、生徒の学力はしっかりと伸ばしながら、クラブ活動や学校行事を楽しみ、非認知能力も育むというバランスの取れた学校になる、牧野高校らしさを持続する、という方向性で、今後の学校運営を進めて参りたいと思います。

当日の議事録は、近日中に牧野高校のホームページに掲載します。ご興味ある方は、ご確認ください。

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