12月24日(火)2学期終業式を行いました。

12月24日(火)2学期終業式を行いました。

吹奏楽部の生演奏で牧野高校の校歌を全員で歌った後に、校長の式辞挨拶をしました。

式辞の内容は以下の通りです。

令和元年度 第2学期 終業式 校長メッセージ

皆さん おはようございます。本日、ここに令和元年度の第2学期終業式の日を迎えました。

今年は、日本各地で大きな台風被害や水害があり、多くの方が亡くなるという事態になり、また被災をされた方たちは、未だ大変な生活を強いられています。昨年に、台風による被害や地震で休校せざるを得ないことがあった牧野高校では、今年は幸い直接的な被害はありませんでしたが、改めて、自然災害に対する備えや、いのちを守る行動の大切さを考えさえせられる一年だったように思います。

さて、3年生の皆さん、皆さんの2学期はどうだったでしょうか。まだ暑かった牧高祭の時に、3年生の皆さんがクラスの演劇で見せてくれた団結ぶりには素晴らしいものがありました。今、多くの3年生は4週間後に迫った大学入試センター試験や、2月から始まる私立大学の一般入試、また3月に行われる国公立大学の入学試験に向けて懸命に勉強をしていることでしょう。辛い苦しい時期かもしれません。近年では合格のチャンスが最も高いともいわれている国立大学の後期試験は、3月の後半にあります。今から3か月の長丁場になりますが、個人的な経験から言っても、「苦しいときが最も力の着くとき」というのは、受験勉強においても当てはまると思います。

3年生の中には、既に推薦入試などで進路が決まっている生徒もいると思いますが、大学受験は高校生にとってはクラスや学年としての「団体戦」といわれる面があります。進路が決まった生徒は、今度はこれから入試に立ち向かう同級生の応援団として一緒に受験を勝ち抜く力になってほしいと思います。今年、「ワンチーム」というフレーズで有名になったラグビー日本代表チームは、目標だったBEST8 を実現して日本中を大いに勇気づけてくれましたが、チームソングである、「ビクトリーロード」は、「ビクトリーロード、この道、ずっと行けば、最後は笑える日が来るのさ、ビクトリーロード」という歌詞です。牧野高校の3年生も、この歌のように、目標に向かって怯まずに辿り着くまで進んで、皆で最後に笑える日が来ることを期待しています。

今年、もう一つ日本中を喜ばせてくれた、今年のノーベル賞受賞者の吉野彰さんは、「沢山の失敗の上に成功がある」ということを言われています。また「柔軟性と執着心」ということも言われています。3年生の皆さんが、オンオフを切り替えながら壁を乗り越えて、自分の最終目標を諦めずに、最後まで執着心を持って達成することを心から願っています。

1、2年生の皆さん、皆さんの2学期はどうでしたか。2年生は、牧高祭の後には修学旅行があり沖縄に行きました。民泊などで非日常の体験をして、学ぶことが多くあったのではないかと思います。また、11月には、1、2年生ともに、キャリア教育の一環で外部の講師から大学入試に関する講演会がありました。2年生は、屋木先生からホットな入試事情を聴いて、1年後に自分にやって来る入試に対して、気合を入れられたのではないでしょうか。

1年生は、国立大学の魅力について香川大学の真鍋先生のお話を聴きました。国立大学を目指すなら、今から嫌いな科目を作らず、万遍なく勉強を積み重ねることが大事になることを教わったと思います。

先ほどお話をした今年のノーベル賞受賞者の吉野彰さんは、皆さんと同じ、大阪府立高校の出身です。日本のノーベル賞受賞者は27人いますが、そのうち25人は公立高校の卒業で、このうち大阪の公立高校の出身者が5人います。また、27人の全てが、日本の国立大学を卒業しています。日本の国立大学の学習と研究の環境が優れていることは、このことでも分かるように思います。

また1年生は、先日、京都大学と同志社大学の体験入学にも行った生徒も多くいます。京都大学では、杉山教授から、「高校で自分の好きなことを見つけて、それが出来る大学を選ぶのが一番良い」というお話をしてもらいました。また大学入試については、入学から卒業まで全ての教科を万遍なく勉強すること、その中でも特に、国語をしっかりやってほしい、文章力を磨くことは自分の判断力を磨くことに繋がるというお話もしていただき、スマホを触る時間を止めて面白い本を読むことや、SNSではなく手紙を書くことで言葉で伝える力をつけてほしいというメッセージもありました。この二週間の冬休みに、自分の好きな分野の本を一冊でも読んでみると良いと思います。

同志社大学では、昨年、先輩たちが、「受験勉強は急にはスタートできない。学習習慣だけは、1年生の時から継続して維持することが重要だ。」ということや、「勉強しようと思ったら、携帯は触らないこと。邪魔になるだけ。」というアドバイスをしてくれました。改めてここにいる生徒の皆さんに伝えておきたいと思います。

さて、2学期には、2年生と1年生が部活で大いに成果を上げたクラブが目立ちました。男子バスケットボール部は、公立高校の大会で、西地区での初優勝をして公立チャンピオン大会に出場しました。女子バスケットボール部も、公立高校の大会で、西地区で優勝をして公立チャンピオン大会で準優勝しています。野球部は、北河内地区の20チームが出場した「下飼手杯」の大会で見事に準優勝をしました。それ以外にも、男女のバレーボール部やソフトテニス部など、活躍した部活が沢山あります。

学力とともに、部活を通じて、非認知能力をしっかり鍛えられて、今後の更なる成長がとても楽しみになっています。

このあと、2学期に活躍した各部の表彰があります。皆が頑張って、多くのクラブが学校を盛り上げてくれました。皆で一緒にお祝いしましょう。皆さんの素晴らしい活躍ぶりにに感謝して、挨拶の結びにします。ありがとう。終わります。

大阪府立牧野高等学校 校長 日笠 賢

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