2年生マキゼミ第1回開催

昨日(9月18日(木))5・6限で、2年生の総合的な探究の時間がありましたが、そこでマキゼミの授業が本格的に始まりました。探究というと、今流行りの授業ですが、そもそも探究とは何でしょうか?

よく、課題を発見し、調査し、分析し、発表(まとめ)する、というのが一連の流れですが、最も重要なことは「課題を設定すること」です。今は人生100年時代と言われていますが、その中では疑問の繰り返しです。「なぜ」ということが、課題設定の出発点です。

そして、疑問に思うことの多くに「理論」が存在しています。もし、理論が存在しないなら、それは大発見につながります。科学の世界でいえば、ノーベル賞ものですね。探究と同じ視点で考えれば、パンデミックを起こした新型コロナウイルス感染症があります。事実、コロナウイルスは至るところに存在しますが、その多くは人の免疫により駆逐されます。いわゆる感染しても問題にはなりません。しかし、新型コロナウイルスは感染し、場合によっては重篤な症状となることから、問題視されました。そこで、探究と並べて考えると、課題設定は

「新型コロナウイルス感染症は、なぜ重篤な症状を起こすのか?」

ということになります。そして、この課題を解決するために行う調査活動に必要なことが、問いになります。問いの例ととして、

①コロナウイルスとは ②人の免疫とは ③コロナウイルスの感染経路及び感染メカニズムとは

④多くのコロナウイルスに感染した場合に出る症状とは

⑤新型コロナウイルスに感染した場合に出る症状とは

⑥各症状がおこる原因や、症状が出る器官の特徴とは

⑦従来のコロナウイルスと新型コロナウイルスとの相違点とは(ここは分析化学が必要)

⑧新型コロナウイルス感染症の感染メカニズムとは

などというものが出てきます。あくまでも一般的な例ですが、問いはもっと考えらえます。問いが出てきた時点で、今までの研究の中で裏付けされた理論を探し、更に理論では説明できないものを実験等を行って解析をします。また、コロナウイルスはウイルスですので、顕微鏡観察もあるかもしれませんね。最終的には、集めた理論と実際の症状や検証結果を比較して、課題の解決を図るのです。既に、新型コロナウイルス感染症については、そのメカニズムがわかっていますので、割愛しますが、大切なことは「まず多くのことに疑問を持つこと」ですね。ここが探究の始まりです。

今後、設定した課題に伴い活動することになると思いますが、次の過程でも、調べたことに対して疑問を持ち、新たに問いを作り続けて分析することが必要です。そのため、次に重要な要素は「文章を読む」ということです。この話は次にしましょう。では、今後も探究していきましょう。

さて、では次週の予定です。

9月20日(土) 中学生部活動体験

9月23日(火) 勤労感謝の日

9月24日(水) 耳鼻咽喉科検診(該当者のみ)

9月25日(木) 1年生進路分野別説明会、2年マキゼミ、3年がん教育

9月22日(月)が飛び石で平日になっていますね。来年(令和8年)はここはシルバーウィークになります。ちょっと先の話ですね。