73期宿泊野外行事inカンボジア

令和元年6月17日から21日までの5日間、73期生は宿泊野外行事でカンボジアに滞在しました。現地で過ごした時間は信じられないほどあっという間に終わってしまいましたが、短い時間の中で絆をより深め、数えきれないほどの「初体験」を通してたくさん貴重な経験が出来ました。

カンボジアでは日本の常識が通じず、もちろんですが日本では見られない光景が多くありました。特に衝撃的だったのは、子どもたちが実際に、商品を持ちながら旅行客に「1ドル、1ドル」と言い近づいてきたことでした。ここで買ってしまうことは、これからのこの子どもたちのためにはならないので買わないよう言われていましたが、その光景は子どもの必死な感情が伝わり、とても心が痛みました。またアンコール遺跡群へ行き、壁画の繊細さや建物の大きさ、施工の巧みさを見て、当時の技術でこのような素晴らしい建造物や美しい彫刻を作った昔の人の熱い思いをを感じました。そして、当時ここまで天文学や建築技術が発展していたことを身をもって知ることが出来ました。このような異文化に触れ、今まで自分になかった新たな価値観を持つことが出来たと思います。

当日までおよそ1年以上、行事委員会では活動を続けてきました。幹部の4人を中心に全員で何度も集まり、旅行会社の人と話し合いを重ね、先生に相談し、自分たちで動く。これはとても難しく、大変なことでした。でも、案を出し合って自分たちの宿泊野外行事を作っていくことは、私にとってやりがいがあって楽しかったです。当日の5日間の中で、初めの数日は委員としての役割を忘れ楽しんでしまう人も目立ち、夜のミーティングで厳しいことを何度も何度も言い続けることになりました。しかし最終日には委員はもちろんそれ以外の人も、私が気が付く前に動いてくれたり、テキパキ指示を出してくれたりする姿をいろいろな所でみることが増えました。行事委員としてのあるべき姿に近づき、良い委員会になっていったことに大きな喜びを感じました。リーダーとして全体を見て動かすことの大変さを知った宿泊野外でしたが、みんなから「ありがとう」と言ってもらった時は嬉しかったし、73期生全体として素晴らしい思い出を作ることが出来て良かったです。

最後に、たくさんの人の応援のおかげで無事に宿泊野外を終えることが出来ました。ご協力ありがとうございました!

73期行事委員会副委員長 芳賀