「日本文化体感プログラム」 報告

 10月28日(土)、歴史街道推進協議会が子どもゆめ基金の助成金を受けて主催する「日本文化体感プログラム」が実施されました。府立岸和田高等学校、府立和泉高等学校、府立久米田高等学校の1,2年生を対象に募集が行われ、本校生徒2名と和泉高校の生徒5名が参加しました。事前の26日(木)には、和泉高校において「日本文化の伝え方」をテーマとした講義がありました。

 当日は高校生7名に留学生5名が加わり、午前10時からプログラムが開始されました。岸和田だんじり会館の会議室において、本日の行程とミッション(各自お薦めの場所の写真を撮影すること)が伝えられたうえで、2つの班に分かれ、ガイドさんの案内を聞きながら、五風荘、岸和田城、岸和田だんじり会館など岸和田のまちを散策しました。

 五風荘では、3つの茶室がある回遊式の日本庭園を案内してもらうとともに、日本建築の粋をこらした主屋ではお抹茶とチョコレート大福をいただきました。チョコレート大福を美味しそうに食べている生徒の顔が印象に残っています。その後行った岸和田城では、イメージキャラクター「ちきりくん」の誕生日が11月1日とのことで、クイズに解答すれば岸和田城のイラストが描かれた布袋をGETできるイベントが開催されており、皆で参加しました。その後、「八陣の庭」の横を通って天守閣に登り、四方の風景を眺めました。いつもは下から天守閣を見上げていますが、天守閣から本校の校舎やグラウンドを見るのは、校長となってからは初めてでした。現在行っている外壁工事が終わった時点で改めて天守閣から校舎を撮影したいなと思いました。そして、階下にある展示物について丁寧に紹介・説明していただきました。私が高校生の時に天守閣に登った記憶がありますが、その当時と今では大きく変わったように感じました。

 二の丸公園でお弁当を皆でいただいた後、岸和田だんじり会館に戻り、ガイドさん案内のもと、さまざまな展示・資料や岸和田祭りの映像などを見学しました。だんじりの太鼓を叩くことができる体験コーナーがありましたが、土曜日でもあり、多くの親子で賑わい、体験は1時間待ちでした。太鼓を叩いている子どもたちが大人に負けずとても上手なことに驚きました。

 すべての見学を終えた後、最初に集合した会議室において、見学し学び感じたことをもとに「岸和田のまちの魅力」について各班で意見交換し、発表するというワークショップが行われました。各自がお薦めの場所などを付箋に書いていき、景色、歴史・文化、体験、味覚など同じカテゴリのグループに分けます。そのうえで、その分類のうち3つからそれぞれ班としてのお気に入りの写真1枚ずつを選び、日本語、英語でキャプション(お薦めの理由)を付け、それらについて発表が行われました。

 ワークショップでは、全員が楽しそうに議論しながら作業をすすめ、最後の発表を行いました。短い時間の中、英文を作成し、見事な発音で発表していたことにも感心しました。

 発表が終わった後、私からは、すぐ身近にあった「和の魅力」に改めて感動したこと、また、「伝統や文化を継承する」こと、「日本の伝統や文化を理解し発信する」ことの大切さを実感したことの、3つの視点から話しをさせてもらいました。

 高校生、留学生はプログラム終了後も、それぞれに写真を撮影するなど、名残り惜しい様子でした。とてもよいプログラムであったなと改めて感じました。

 今回の「日本文化体感プログラム」を主催いただいた歴史街道推進協議会の皆様をはじめ、プログラムの運営に関わっていただいた皆様方に感謝申し上げます。

 また、参加してくれた和泉高校の5名の生徒、本校の2名の生徒の皆さん、お疲れ様でした。皆さん方には、今回のプログラムの素晴らしさとともに、今回感じたであろう日本文化の魅力を周りの生徒たちにも伝えてもらえれば嬉しいです。

  

  

  

  

  

  

  

  

  

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