「第2回運動部員研修会」を開催

 昨日2月26日(月)、学年末考査を終えた11:20から12:50までの時間帯で、今年度2回めとなる1,2年生運動部員を対象とした「運動部員研修会」を岸高ホールにおいて開催しました。

 今回は信州大学総合人間科学系全学教育機構の廣野準一准教授に、「トレーニング理論と方法論」をテーマとした実技を交えた研修会を実施していただきました。廣野先生は本校の56期卒業生で、高校時代は剣道部に所属、筑波大学に進学し、筑波大学体育系特任助教を経て、現在、信州大学で勤務されています。

 トレーニングの話しに入る前に、スポーツにも「知識」と「実行力」が求められる、うまく(強く)なるうえで「限りある時間で何ができるか」「効率よくすすめるにはどうすればよいか」を考えるべきである、そして、このことは勉強も同じであるという話しがありました。

 限りある時間の中で絶対的な量は必要であるため、全体練習に加えて、個別の取組で補うことが求められ、まずは自分の強みを知り、その強みを前面に出した取組が必要であるという話しがありました。そこで、各部の中で3人がグループとなり「技術」「フィジカル」「戦術」「メンタル」の4つの面から具体的かつ端的に互いを褒めあう「あなたのここがすごい」の時間がとられました。強みを生かすための課題を考え、とりあえずやってみながら(実行力)、計画を改善・修正していくことが大切であるという話しがありました。

 また、スポーツにおけるPDCAサイクルの重要性についてもお話しいただきました。目標を立て自分たちの現在地とのギャップを埋めていくという話しはまさしく、私が学習面で生徒たちに話しをしている内容と同じだと聞いていました。

 その後、トレーニングの話しに入っていきました。まず言われたのは、トレーニングは手段で、目的はよいパフォーマンスを発揮することであり、その目的と手段を意識しながら(トレーニングが目的にならないよう)取り組むことが大切であるということでした。

 実技として、まずは片脚立ちでの腿上げを行いました。その後、ウェイトトレーニングについての話しがあり、また、正しいスクワットの方法を学びました。よいフォームを身に付けることが重要であるため、実施者と観察者の2人ペアになり実際にスクワットしました。スクワットについてはさらに負荷をかける、他のバリエーションについても、ご紹介いただきました。

 そして体感を鍛えるトレーニングや柔軟性トレーニングとしてのストレッチなどについても教えていただきました。こうした様々なトレーニングがある中で、生徒たちは「どのようにやるか」という方法論を学ぶとともに、トレーニングも正しい知識や理論を得たうえで取り組むことの重要性を学ぶなど、運動部員にとっては、とても有意義な時間であったと思います。

 生徒たちがチーム(個人)としての目標を立て、チーム全体(自身)の成長を感じつつ、練習計画などを改善しながら取り組み、パフォーマンスを高めていくというPDCAサイクルに基づく取組を実践していってほしいと思います。このような取組は廣野先生のおっしゃった「勉強」のみならず、これから生きていくうえで、きっと役に立つことだと思います。

 最後になりましたが、廣野先生、お忙しい中、お越しいただきありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。

  

  

  

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