「SSH春季サイエンスツアー」報告

 3月5日(火)から6日(水)の1泊2日で、「春季サイエンスツアー」を実施しました。8月2日(水)から2泊3日でつくば&東京方面に行った「夏季サイエンスツアー」の第2弾であり、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の一つとして実施したものです。

 今回は生徒8名が参加し、2名の教員が引率しました。引率した教員からの報告をもとに、概要をお伝えさせていただきます。なお、「SSH BLOG」もご覧ください。2日間の活動の写真をたくさん掲載しています。

 3月5日(火)は午前8時に学校を出発した後、灘浜サイエンススクエアに向かいました。今回はすべてバスでの移動となりました。灘浜サイエンススクエアに到着後、オリエンテーション、神戸発電所の見学と展示室の見学を行いました。神戸発電所ではタービンなどの設備や操作室で働いている人の様子を見学しました。雨天のため、屋上からの見学ができなかったことはとても残念でした。

 昼食後、西はりま天文台公園に向かいました。到着後、「60cm望遠鏡」の見学と操作方法などを学びました。その後、天文講義「銀河宇宙と巨大ブラックホール」を受講しました。生徒たちは積極的に質問をしていました。

 夕食後、「なゆた望遠鏡」を見学し、実際に操作もさせていただきました。「なゆた望遠鏡」は日本国内最大で、公開望遠鏡としては世界最大級を誇る口径2mの経緯台式の望遠鏡です。あいにくの天候であったため、実際に観望することはできませんでしたが、限られた状況の中で、生徒たちは主体的に多くのことを学んでいました。その夜は西はりま天文台に宿泊しました。

 3月6日(水)の2日めは、朝食後、Spring-8へと向かいました。雨が上がり少し青空も見えてきました。Spring-8とは兵庫県の播磨科学公園都市にある世界最高性能の放射光を生み出すことができる大型放射光施設です。放射光は様々な分野で基礎研究から応用研究、さらに産業利用に役立っています。

 Spring-8では初めに、世界一コンパクトな施設で最高性能の光を生み出すSACRAを見学しました。SACRAがあれば小さな世界の一瞬の動きまで見る事ができます。 次にSpring-8の中を見学しました。 Spring-8には発生させた放射光を使って、実験できる場所が58箇所あり、それぞれの場所で多様な研究がすすめられています。Spring-8を使用し、燃料電池で走る自動車(ミライ)の開発や新薬など、身近な生活で役立つ研究が多く行われていることを知りました。その後、研究員の方々からの講義、座談会を実施していただきました。

 昼食後、人と自然の博物館に向かいました。到着後、DNA抽出実験をしました。生徒たちは講師の方と対話をしながら、工夫して実験をすすめていました。抽出したDNAを記念に持ち帰る生徒もいました。実験終了後は、館内を自由に見学しました。

 その後、バスに乗り岸和田高校へと向かい、予定どおり、18:45頃到着しました。

 参加した生徒の皆さん、2日間お疲れ様でした。 今回の「春季サイエンスツアー」で体験したことや学んだことを、今後の自らの行動や課題研究などの場面で活かしてもらいたいと願っています。

  

  

  

  

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