一昨日、10月19日(土)13時30分から府立天王寺高等学校において、「大阪府生徒研究発表会(第1部)~大阪サイエンスデイ~」が開催されました。大阪府生徒研究発表会は、大阪府内の高校生に対し、理科や数学に関する興味・関心をさらに喚起するため、各学校で取り組むサイエンス分野の課題研究の成果を発表する場として、毎年実施されており、今年度が第17回となります。
今回の発表会は、ポスターセッション(パネル発表)を通して、高校生どうしの交流を促し、互いに刺激を受けながら切磋琢磨することで、学習や進路選択に関する意欲を高めるとともに、問題解決能力やプレゼンテーション能力の育成を図ることをめざしています。
今年度は136本のポスターの参加がありました。その中には、大阪府内の高校のみならず、石川県立金沢泉丘高等学校、三重県立津高等学校、お茶の水女子大学附属高等学校、兵庫県立神戸高等学校なども参加していました。また、私立を含め、新たに参加した高校が大きく増えていました。さらに、大阪府学生科学賞で受賞した中学生による発表も17本あり、他府県や中学生などへの広がりを実感しました。ちなみに、本校からは2年生4本のポスターが参加しました。
13時30分の開始に先立ち、体育館において府立天王寺高等学校の立川校長と大阪工業大学情報科学部の塚本学部長からの挨拶がありました。すべてのポスターが貼り出された体育館には、多くの生徒が集まり、ポスター発表を通した熱心なやり取りが行われました。
実施方法は、全体をAグループとBグループの2つに分け、前半90分と後半90分の2部制とし、体育館での発表と全18教室(審査会場)における発表に対する審査を入れ替わりで行います。例えば、Aグループの生徒は、前半の部ではそれぞれ指定された教室(審査会場)でポスター発表を行い、質疑応答を行うとともに、審査員によるルーブリックを用いた審査が行われます。自分の発表以外の時間はその教室で他グループの発表を聞き、質疑応答に参加します。前半終了後の後半の部では、90分をさらに2つに分けられた時間帯(発表時間40分、見学時間40分)で、体育館においてポスター発表および見学を行います。
なお、今年度新たな取組として、前半と後半の間の休憩(15:00~15:30までの30分間)の時間帯に、SSH指定校やSSH経験校などが、各校が実施する探究活動の取組についてのポスターを作成し、発表を行いました。各校がそれぞれ探究活動の充実をめざし、工夫しながら取り組んでいる様子が1枚のポスターとしてまとめられていました。多くの教員や生徒が集まり、話しを聞いていました。
大阪府生徒研究発表会(第1部)とあるとおり、第2部は12月15日(日)大阪工業大学梅田キャンパスで行われます。今回の審査員による助言や参加生徒からの質問などを参考に、各学校で追加の実験・検証などを行いながら、課題研究の質的向上を図り、今回参加したグループの一部が各学校の代表として第2部に参加します。第2部ではポスターセッション(パネル発表)ではなく、プレゼンテーションソフトを活用したオーラルセッション(口頭発表)により審査が行われます。
私も午前中の「OB・OG講演会」が終了した後、天王寺高校に駆け付けました。本校から参加した4つのグループのうち3つのグループによる審査会場での発表を見ました。どのグループもまだ研究途中の段階であり、これから研究手法などの変更を含めた研究の深化が不可欠だと感じたところです。第2部までにブラッシュアップを図り、昨年度に引き続き、大阪サイエンスデイ2部において優れた成果を残してくれることを期待しています。