• トップ
  • 2019年
  • 11月
  • 11月13日(水)『地方国立大学の魅力』について~ 1年生(44期生)に進路講演会を実施~ 

11月13日(水)『地方国立大学の魅力』について~ 1年生(44期生)に進路講演会を実施~ 

11月13日(水)の3・4限目に、牧野高校の体育館で、1年生(44期生)に進路講演会を実施しました。

講師は、国立大学法人 香川大学のアドミッションセンター長である 真鍋 芳樹 教授(医学博士)で、講演テーマは、『地方国立大学の魅力~関西の私立大学と比較しながら』というものでした。

真鍋先生には、今年3月6日にも牧野高校にお越し頂いて、当時の2年生(42期生)と1年生(43期生)に対して、「国公立大学の魅力」に係わる進路講演会をしていただいています。(以下をご参照。)

 ⇒3月7日校長ブログ : https://www.osaka-c.ed.jp/blog/makino/makinoblog/2019/03/07-135490.html

その時の生徒の感想で、多くあったのが、「もっと早く聴きたかった。高校に入学してから早いうちに知りたかった。」という、なかなか痛切なものでした。

そのこともあり、今年度の年間計画を作る際に、牧野高校の進路指導部が中心になって、1年生の段階で国公立大学のことを知って準備する方が良いという判断で、今回の進路講演会に漕ぎつけました。

講演では、何のために大学で学ぶのか(=知的好奇心を満たしてくれる場、知的Fightのレベルが高い場、論理的な思考法を経験する場を通して、自分で考え、行動し、協働する基礎をつくる)というお話から始まり、『自分にとって「価値ある大学」選び』をすること、そのためにも大学入試に向けて準備しておくべきことを知ること、などを解説いただきました。また、関西で人気の私立大学等と比べて、年間でかかる費用や生活費、往復する時間や費用の差異、教員一人当たりの学生数や研究施設の充実度の違いによる教育の質の差異、入学後の退学率や就職率の違いなどを、新聞社や雑誌で紹介されている客観的にグラフやデータを使いながら、生徒にとっても大変分かり易く説明していただきました。

国立大学の受験では、5(6)教科7(8)科目の勉強が必要で、最後まで教科・科目数を減らさないで、モチベーションを維持することが、合格のためにはとても大事なこと、後期日程の欠席率が、年々上昇しており、実際の競争倍率は2倍を切るような大学も多い(2人のうち1人以上が合格する)実情があり、3月20日の発表まで苦しく大変だが、諦めないことが重要などという助言をいただきました。

生徒は、真剣な眼差しで、スライドや資料を確認しながら、話を聴いていました。

真鍋先生は、次年度(現在の高校2年生)に始まる『大学入学共通テスト』等の新たな大学入試制度に関しても係わってこられたことから、講演の最後の時間に、「新たな大学入試では何が変わるのか?」についても、生徒にお話しいただきました。今丁度マスコミなどで大きく取り上げられている民間検定試験の導入等の技術的なこともありますが、最も大事な変更点の一つは、問題作成の方向性のことで、「授業において生徒が学習する場面や、社会生活や日常生活の中から課題を発見し解決方法を構想する場面、資料やデータ等をもとに考察する場面など学習の過程を意識した問題の場面設定を重視する。」や、「複数の素材を編集するなどして、自らの考えを立論し、さらにそれを表現するプロセスを評価」などから、従来の知識・技能に加えて、「思考力・判断力・表現力を重視する問題が出題されること」が想定されており、①「知識の丸暗記」ではなく、複数の事項の関連を理解しながら学ぶ、②日ごろから「考える」「表現する」習慣をつける、③高校での毎日の授業を大切にして、予習復習を行う、④高1生のうちから、「どうして?」「他の視点は?」と考えながら学習に取り組むことを意識する、⑤新聞やニュースなど身近な話題を使って、自分の考えを理由とともに表現をする訓練をする、などのアドバイスがありました。

また、学校や学校外での取り組みに積極的に参加して、事実の記録とともに、①工夫したこと、②気づいたこと、学んだこと、③自分の中で変化したこと、今後に活かしたいこと、等等、自分の成長が分かるように記録することも薦められました。

今日の午後は、1年生の保護者会の中で1年生の保護者に対しても、真鍋先生から、国立大学の魅力について、関西の私立大学との比較をしながら、お話しいただきます。

カレンダー

2024年4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30