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2月16日(日)国立天文台 水沢VLBI観測所 所長の本間希樹教授にブラックホールのお話をお聴きしました〜関西 東大会 総会兼新年会

2月16日(日)に関西 東大会 総会兼新年会があり、講演会の講師としてお招きした国立天文台 水沢 VLBI観測所 所長の本間 希樹(ほんま まれき)教授の「人類が初めて目にしたブラックホールの姿」と題するお話をお聴きしました。

本間先生は、昨年4月10日に世界6か所で同時発表された「人類が初めて目にしたブラックホールの姿」を撮影した国際協力チームの日本代表を務められています。

ブラックホールは、物理学的には、アインシュタインの一般相対性理論から存在が予言されており(1916年 シュバルツシルト解)、天文学的には、銀河の中心に活動性の元となる「何か」があることが20世紀初頭から知られていたものの、「光さえ脱出できない暗黒の天体」見ることを人類は100年間追い続けて来ていました。2017年4月に日本の水沢を含む世界6か所8台の望遠鏡を組み合わせて、地球規模の電波望遠鏡を合成し、視力300万を実現して2年の歳月をかけて撮像観測をして得られたのが、昨年4月に発表されたドーナツのように光るM87のブラックホールの写真です。慎重に3つの解析手法(従来法、米国提案手法、日本提案手法)で画像処理をして確認されたものだそうです。

本間先生からは、「水沢に創立121年目の天文台がある理由」や「ブラックホールとは何か=物質も光も飲み込む『一方通行の弁』のような天体」、「暗いはずの巨大ブラックホールがなぜ明るいか」、「国際チームの中での日本の貢献」、「理論の予想と実際との比較」、「ここだけの裏話」など、時折ジョークや裏話などを交えながら楽しいお話しをしていただきました。地球の質量を直径2㎝のビー玉にしたらブラックホールになるなどのお話しもありました。また、産学連携のことやポスドクの活用のお話しもされました。

本間先生は、講演会のあとの懇親会、その後の二次会にもお付き合いいただいて、宇宙に係わる様々なお話しを伺うことが出来ました。

非常にわかりやすいお話しをしていただけるので、高校生にもお話しをしていただけないかとお願いしておきました。

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