避難訓練

昨日(10月24日)、地震を想定した避難訓練を実施しました。春は、火災を想定した避難訓練でしたが、どう取り組めたでしょうか?

どんな学校や職場でも避難訓練は実施します。万一に備えて、どのような行動をしたらいいのか?ということを考える機会にするのですが、重要なことは、いかに自分事として捉えられるか、ということです。

火災の場合には、煙にまかれないように、濡れた布(ハンカチなど)を口に当てて、低い姿勢で逃げます。もし、一人でも対応ができずに、その場で意識を失ってしまうと、他の人も逃げることができなくなります。そうなると、多くの人の命が失われます。

地震の場合には、火災が起きなければ、二次被害が起きないように安全を確保して避難します。では、二次被害とは・・・例えば、逃げることに必死になって、ガス漏れに気付かず、その場を避難経路とすることで、地震ではなく、地震に伴って発生したガス漏れにより被災することです。もちろん、ガラスの飛散や、余震による避難中の災害、救助の必要な人がいて、救助することにより、次の災害に巻き込まれてしまう・・いろいろあります。避難の鉄則は、まずは自らの身を守ることです。次いで、二次被害の可能性がないことを確認したうで、要救助者を救助することです。

皆さんは、心肺蘇生法を学んだと思います。そこでは、倒れている人がいる場合には、まず「周囲の状況を確認する」ということを行います。それは、倒れている人がなぜ倒れたかわからないからです。ガス漏れが原因で倒れたり、周囲に酸素がなく酸欠で倒れるケースもあります。また、倒れている人の周囲に、今にも倒壊しそうなものがある場合なども、安易に近づいて倒壊に巻き込まれることもあります。だから、周囲を確認します。次いで、出血の有無、意識の確認と続いていきます。単に手法を学ぶのではなく、なぜ手順が決まっているのかを考えながら学ぶことが必要です。

今回の避難訓練も、被災した場合には、どのようにしたらいいのか?ということを学ぶ機会にしてほしいです。そして、万一東南海地震が発生した際には、安否確認をする方法や、自分にできることは何かを考えられる機会にしてもらえたら、と思います。

訓練のための訓練は、実際に災害が発生した時には、何の役にもたちません。だからこそ、訓練でも本番と同じように行う姿勢が必要なのです。これは、部活動での練習や、模擬試験を受験する場合と同じですね。本番が90分の試験なのに、模擬試験を120分で行うことはないですよね。

いろいろと考えることはあると思いますが、重要なことは、この「考えること」です。授業でも、プリントがあったら、「考えること」を重視してくださいね。すべての場面で、「なぜ」を忘れないで行動できたら、きっとより充実していくと思います。次回、訓練の場があったら、意識して行動してみてください。

話は変わります、海外短期留学の本登録を昨日まで募集していましたが、随時エントリーをして頂きました。今後は、内容を確認したうえで、実施の可否や、参加の可否を決定していくことになります。本登録をした人は、もう少し待っていてください。

まずは、本登録ありがとうございました。