先日、１月29日（日）に、演劇部が京都芸術大学にある「春秋座」で公演を行いました。本校演劇部が高校演劇コンクール近畿大会で優秀校に選ばれたことにより、第22回「演じる高校生」に招待されたものです。前日にリハーサルがあるため、ホール周辺の宿舎に１泊してから本番を迎えるという、演劇部初の宿泊公演となりました。部員からの報告をもとに、その様子をお伝えします。
１月28日（土）
京都は真っ白な雪が山や屋根に積もっており、とても綺麗でした。ホールに着いたら、まず、演劇部の楽しみの一つである楽屋に入りました。今回は招待公演ということで、特別に可愛い記念品などのおもてなしがあり、皆とても喜びました。
そして、リハーサルがありました。衣装に着替えて、主に照明と音響などの演出をチェックします。普段に比べてリハーサル時間がたっぷりあったため、入念にチェックしつつ、役者も客席側から舞台を見たり、写真を撮りあったり、「春秋座」の舞台を楽しみました。こんなに素晴らしいホールは初めてでした。黒い背景にすると、きちんと光の筋が見えたり、絶妙な色が出せたり、とても美しい照明でした。役者が１番凄いと感じたのは、客席に光が当たらないようにすると、光のグラデーションでホールが無限に広がっているように見えたことです。
リハーサルが終わったらお弁当をいただき、いよいよ宿舎へ！バスで何駅か移動すると、なんと平安神宮が間近に見ることができる宿舎に着きました。壁に絵が描かれており、京都らしさが感じられる宿舎でした。寝る支度ができたら部員は集合！人狼ゲームなどをして仲良く遊びました。ずっと続けていたかったのですが、次の日は本番のため程々にして解散しました。
１月29日（日）
２日めの朝は、ご飯が早かったため、皆起きるのも早かったです。５時頃に起きて、平安神宮まで散歩をするメンバーもいました。
まず、午前にゲネプロがありました。ゲネプロとは、衣装や照明、音響なども含めて、本番どおりに行うリハーサルのことです。今回は、もう１つの上演校の滝川第二高校演劇部と見せ合いをしました。１日めのリハーサルでは、照明の変化が起こるシーンなどを抜粋して行ったので、ホールで通すのはこれが初めてでした。実際に舞台に立って見るといつもより客席が暗く、吸い込まれそうでした。また、暗くてホールの端がどこかわかりにくく、とても広く感じて叫ぶときに気持ちよかったです。
滝川第二高校の劇は大人数でありながら統率が取れており、１人ひとりが（役の）生徒として丁寧に演技をするため、学校生活がうまく再現されていました。やはり人数が多いと迫力もすごかったです。それぞれの高校だけで見合ったので、反応を送ったり、もらったりしやすく、とても暖かい時間になりました。
お昼を食べ、いよいよ本番です。本番は、家族や先生、友達のいる場所がわかると余計緊張してしまうため、見ないようにしていました。ただ、初めの方に台詞を忘れ、その焦りで噛んだりしてしまい、成功とは言えないという状況もありました。原因として、午前・午後と通しが続いたので、緊張感を持続させられなかったのが原因かな、と話していました。
しかし、流れが崩れてしまったことで、逆に気まずい雰囲気などがよく出て、より良くなっていたという声もいただきました。ミスはいけないことですが、新しい課題や改善点も見えてきたので、今回の反省を次に活かしたいと思っています。上演後には、アフタートークで滝川第二高校と一緒に登壇しました。
私もこの公演を観にずっと楽しみにしていました。台詞を忘れ、その焦りで噛んだりしてしまったという話しを聞きましたが、そんなことはまったく気にならず、生徒たちの大舞台でも堂々とした演技に圧倒され、感激していました。
次は３月末に大分県で全国から選ばれた演劇部が集まってくる全国大会が開催されます。多くの高校生で、今回の京都公演とは違った活気に満ちた舞台になるのかなと思います。ぜひとも、しっかりと楽しみ、自分たちの力を出し切って来てください。
最後に、公演のご案内をします。全国大会終了後にも、本校演劇部の全国大会出場を祝し、凱旋公演として、４月16日（日）貝塚コスモスシアターにおいて「"泉州"高校演劇フェスティバル」の開催を予定しています。詳細は改めてお伝えさせていただきます。
① 第17回春季全国高等学校演劇研究大会
３月24日（金）〜26日（日）＠大分J:COMホルトホール
24日（金）14:50〜 岸和田高校『オドリ・バリデ・ジュー』
公式HP「全国高等学校演劇協議会」 http://koenkyo.main.jp/
② "泉州"高校演劇フェスティバル（凱旋公演）
４月16日（日）＠貝塚コスモスシアター（中ホール）
演劇部からのメッセージです。
「『オドリ・バリデ・ジュー』は、あと２回、公演します！ 初めての方はもちろん、一度観に来てくださった方も、これからもさらなる上達をめざすので、ぜひ観に来てください！今後とも応援よろしくお願いします！！」