10月21日(土)10時30分から岸高ホールにおいて、3年生の保護者を対象とした進路講演会を開催しました。大学入試当日が近づく中、頑張る子どもをサポートしていただく保護者の皆さんへの講演会という位置づけで実施するものです。多くの皆様にご参加いただいたことにお礼を申し上げます。
今回の講演会では学校法人河合塾近畿営業部、進学アドバイザーの石橋佑基様を講師としてお招きしました。石橋様には日頃から本校の進路指導に対して様々な視点からアドバイスをいただいています。当日はお休みの中、また、お忙しい中、講師をお引き受けいただき、感謝申し上げます。
私も講演を聞かせていただきましたが、納得できるメッセージが数多くありました。参加いただいた保護者の皆様も頷いておられることが多くあり、とても参考になったのではないかと思います。例えば、「大学受験に関する全体的な動向として、志願者数の減により、国公立大学・私立大学ともに入りやすくなっている。一方で、いわゆる難関国公立大学は人気が高く、難しさは変わらない。」「関関同立もここ数年合格しやすくなっているため、併願とし第一志望の国公立大学を貫く。」「学習してきたことが実を結び、その成果が現れるのはこれから。現時点でE判定だからといって志望大学を諦めない。」「食べる、寝る、起きる、学校へ行くなどの生活リズムは崩さない。夜型ではなく、朝型のリズムを維持する。」「11月中に自分が納得できる出願パターン(大学入学共通テストの結果が目標に届かなかった場合も想定した前期・中期・後期で受験できる大学・学部)を考え、願書も手配する。」などです。
その他にも、大学入学にかかる費用のほか、私立大学における入学金の納付にかかる留意点などについても話していただきました。また、2025年度からの新課程入試について、特に大学入学共通テストの「情報Ⅰ」のことにも触れていただきました。
さらに、本講演会の主なテーマでもある、受験生の保護者としての心構えなどについても、詳しく丁寧にお話しいただきました。子どもたち自身が、大学受験当日が近づくにつれ、不安になる場面が多くあるだろう中、保護者としてどのように関わるのがよいのかは難しいと思います。当然、子どもの性格や学習態度などによっても異なります。ただ基本的な方向性としては、その不安や焦りなどを和らげ、自己肯定感を高められることが求められます。今回の講演でも話しのあったとおり、最終的には、子どもを信頼し、任せることしかないだろうと思っています。ぜひとも、子どもの第1志望の大学合格をめざし、励ましながら応援・支援してあげてほしいと願っています。
進路講演会の終了後、3年学年主任の伊藤から保護者の皆様に、参加いただいたことに対するお礼と、大学受験を控えての思いや願いなどを伝えさせていただきました。3年生(76期生)では入学時から、学年のスローガンを「76期のWA」としています。学年のブログや学年通信でもそのスローガンをタイトルにしています。「WA」には、「学びのWA」「仲間のWA」「思いやりのWA」の3つの「WA」を大切にしながら高校生活を過ごしてほしいという思いが込められています。その「76期のWA」には保護者の皆様も入っている、その一員だという話しをするとともに、学校と保護者が一緒になって子どもたちを応援・支援していきたいといった内容の話しをしていました。保護者の皆様、どうぞ、よろしくお願いいたします。