1月18日(木)4限終了後、「日本学生科学賞」において文部科学大臣賞を受賞した3年山田美桜さんに、同窓会の新田谷修司会長がお祝いに来てくださいましたので、報告させていただきます。
山田美桜さんの「薬草ドクダミの魚病予防・治療への可能性」が「日本学生科学賞」における審査の結果、文部科学大臣賞を受賞したことは2学期終業式のブログで報告させていただきましたが、改めて、山田さんの研究が文部科学大臣賞を受賞するに至るまでの経緯についてお伝えいたします。
本校では、1年生の「セレンディピティ」(1単位)で、自らが取り組みたい研究課題の設定を行い、2年生の「文理課題研究」(2単位)において、設定した課題についての研究をすすめていきます。2年生では9月に実施する中間発表会を経て、1月に最終発表を行います。
山田さんはその最終発表となる「第21回文理課題研究発表会」において、生物ゼミの代表として岸高ホールにおいて「ドクダミの魚病への効果~レンサ球菌症(Streptococcus iniae)~」を研究テーマとする発表を行いました。私もその発表を聞きました。動機や課題の設定は明確で素晴らしいのですが、まだまだ研究が途中段階で結論が見えないなという印象を持ちました。
2月には書類審査を通過した鹿児島県文化センター宝山ホールで開催された「第8回高校生国際シンポジウム」で発表した後、3年生になってからも自らの研究を継続し、高めながら、8月には神戸国際展示場で開催された「令和5年度SSH生徒研究発表会(全国大会)」でも本校の代表として発表しました。表彰されるまでには至りませんでしたが、研究を深化させ、質が向上していたのは明らかでした。
そのような中、「第67回大阪府学生科学賞」に出品した「薬草ドクダミの魚病予防・治療への可能性」が最優秀作品賞に選ばれた6作品の中でも唯一1位と順位付けできる大阪府知事賞を受賞し、大阪府の代表として、「日本学生科学賞」の中央審査へとすすんだのです。
山田さんが「日本学生科学賞」において文部科学大臣賞を受賞したことについては、3学期の始業式において私から生徒全員に紹介するとともに、Google Meetを通して全員の前で、私から表彰状を渡すとともに、山田さんからメッセージを伝えてもらいました。
私から生徒たちには、「大阪府知事賞でも驚きましたが、今回の文部科学大臣賞という快挙に、その驚きをはるかに超える強い衝撃を受けました。」と表現し、その凄さと喜びを伝えました。また、山田さんが自治会の会長として、新しい制服のネクタイを2,3年生が着けることを認めてほしいと校長室に来た話しをし、「その時の粘り強さは今でも忘れません。今回、文部科学大臣賞を受賞したのも、3年になってからも研究を続け、どんどん深化させた『粘り強さ』があったからだと思います。」と伝えました。私自身も山田さんに、粘り強く継続して取り組むことの重要性を改めて教えられたような気がしています。これからも、どんなときも諦めることなく、粘り強く取り組む姿勢を忘れないでほしいと思います。今後の活躍に期待しています。
以下に、第67回日本学生科学賞中央表彰式での写真と、本校3年の山田美桜さんが文部科学大臣賞を受賞したことを広く発信する懸垂幕の写真を掲載します。懸垂幕については、南海本線の電車内から「蛸地蔵~岸和田」間で海側を見ていただけると、本校の校舎が見えてきますので、機会があればぜひともご覧ください。