9月27日(金)7限の時間帯に、今年度2回めとなる防災避難訓練を実施しました。実施する目的は、災害の基礎知識の習得と避難場所や避難経路の確認をすることにより、災害が発生した場合に適切かつ迅速な行動がとれるようにすることです。
今年度第1回は火災が発生したという想定で、生徒たちは避難経路に従って第1グラウンドに避難しました。今回は南海トラフ巨大地震が発生し、津波が到達するという想定のもと、避難訓練を行いました。本校の「防犯及び防災計画」では、揺れが収まってからの第1次避難場所は第1グラウンド、緊急津波警報が発令された場合の第2次避難場所は今池公園(和泉高校前)、宮の池公園(岸和田警察署裏)としていますが、今回はすべての生徒の第2次避難場所を3,4階の教室として垂直避難を試行しました。
教頭が6限の授業終了後、放送により地震発生を告げ、その授業場所で待機の指示を行い、余震が収まってからHR教室に移動して点呼をとり、集約しました。その後、津波の到達が予想されるため、2階にいる出席番号前半の3年生は4階にある1年生の同じクラス番号の教室に、そして、出席番号後半の3年生は3階にある2年生の同じクラス番号の教室にそれぞれ移動しました。そこで改めて再点呼をとり、点呼集約後、教頭から避難についての講評と地震災害にかかる話しを行い、避難訓練を終了しました。
8月8日に宮崎県日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震を受けて、気象庁は南海トラフ地震の想定震源域で大規模地震が発生する可能性がふだんと比べて高まっているとして「南海トラフ地震臨時情報」を発表しました。地震の発生から1週間後に呼びかけの期間は終わりましたが、国は南海トラフ巨大地震が起きる確率は今後30年以内に70パーセントから80パーセントとしており、いつ大規模地震が起きてもおかしくないことを意識し、ふだんから地震への備えをすすめるよう呼びかけています。
今回の試行を踏まえ、本校が海抜7.5mに位置していることや津波避難ビルに指定されていることもあわせて、学校として、生徒たちをより安全に避難させることができる避難場所と避難経路などについて、改めて検討をすすめたいと考えています。