昨日、9月29日(日)9:00からJ-GREEN堺において、「第103回全国高校サッカー選手権大阪予選」の2次予選2回戦となる府立春日丘高等学校との公式戦が行われました。
本校は9月8日(日)に行われた1次予選2回戦で府立槻の木高等学校に1-0で勝利、9月14日(土)に行われた2次予選1回戦では府立泉陽高等学校に6-0で勝利し、昨日の春日丘高等学校との試合を迎えました。
私も前回の泉陽高校との試合に続いて、サッカー部員が頑張っている姿を見ようと、応援に行ってきました。私が堺駅のバス停に着くと、多くの本校生徒がバスを待っており、同じバスで一緒に試合会場まで行きました。前回も数多くの生徒たちが応援に来ていましたが、今回はそれを上回る人数であったと思います。特に今回は2年生も多く来ていました。休みの日であり、また忙しい中、早朝から応援に来てくれたことを嬉しく思います。
前回の9月14日は真夏のような暑さでしたが、昨日は曇りでもあり、爽やかな空気に包まれる中、試合は予定どおり、午前9時から開始されました。前半は攻め込まれる場面が多く、3連続となるコーナーキックにも守り続けながら、開始20分頃に相手の一瞬の隙を逃すことなく、先取点を奪うことができました。これで勢いに乗るかと思いましたが、相手は動きが早く、パスもうまく繋ぐなと感じていたところ、30分前に同点にされた後、少ししてからも2点めを奪われました。前回は夏場ルールで35分ハーフでしたが、今回は通常の40分ハーフの途中休憩なしであり、生徒たちはこの頃が精神的にも体力的にも最もしんどかったのではないかと思います。結局、1-2で前半を終えました。
前半と後半の間のハーフタイムには、顧問からの前半の振り返りと後半に向けての激励の言葉を受け、生徒たちは気持ちを切り替えて後半に臨みました。ところが、開始5分過ぎに2点差となる3点めを奪われてしまいました。かなり動揺したような状況でしたが、10分過ぎに選手を交代したタイミングでチームの雰囲気が変わり、その後すぐに再び1点差となる2点めを取ることができました。点を取ったことによって、「逆転できる」という雰囲気が全体に広がり、それ以降はずっと本校のペースで試合がすすみました。私自身はこの勢いであれば、残り30分近くあったことから、何とか追いつき逆転できるだろうと考えていました。多くの生徒・保護者からなる大応援団も逆転を信じて大きな声を出し、一緒になって選手たちを盛り上げていました。
後半残り30分は攻め続け、ゴールポストに当たって跳ね返されたこともありましたが、何度もシュートを打っていました。しかし、ゴールネットを揺らすことはできないまま時間が過ぎていきました。選手たちは徐々に残り時間を気にしながらのプレーとなり、焦りもあってか無理にシュートを打ったような場面も見られました。1点が重くのしかかり、結局、そのまま後半が終了し、2-3で敗れてしまいました。春日丘戦に勝利し、次の大阪桐蔭高等学校との試合を楽しんでいる生徒たちの姿を見ることができなくなったのは残念ですが、最後まで諦めることなく全力を尽くし、よく戦ったと高く評価しています。
3年生部員はこれで引退となります。どうもお疲れ様でした。昨日の試合では負けてしまいましたが、チーム全員が逆転を信じ、一丸となって点を取ることに集中した後半残り30分間は貴重な体験であり、何事にも諦めずに全力を尽くすことの大切さを体感できたことは、これからの生活にも必ず役立つものだと思います。これからのストレスの多い社会を生きていく上では、強い精神力を養うことこそが重要であると考えています。逆境時において気持ちを切り替えるきっかけを自らが作り出すことや、チャンスが到来した際には一気呵成に攻めることなど、今回の試合で体験したことを残りの高校生活にも活かしてください。
最後になりましたが、サッカー部の応援に来ていただいた保護者の皆様、生徒の皆さんにお礼を申し上げます。また、3年生部員の保護者の皆様方には3年間、サッカー部の活動にご理解とご協力をいただき、感謝申し上げます。どうもありがとうございました。