昨日11月3日(祝)午後1時から府立佐野工科高等学校において、本校と佐野工科高校との試合「泉州地区大会」が行われました。本校にとっては、この試合が今回の「泉州地区大会」の最終戦となります。昨日は予定が空いていたこともあり、応援に行ってきました。私が到着した時にはすでに本校の保護者の方がたくさん応援に来られており、グラウンドでは佐野工科高校の試合前ノックの最中でした。
先攻は佐野工科高校で、本校は先に守りにつきました。先発は右投げの投手でした。1回表は立ち上がりの不安定さはなく、コントロールよく、テンポよく投げ込み、三者凡退におさえました。私はバックネット裏から観戦していましたが、球威も十分にあり、カーブの切れもよく、安定した投球でした。
1回裏の攻撃では、相手投手も安定した投球を披露し、三者凡退におさえられました。
2回も表・裏ともに三者凡退でした。相手投手も球に勢いがあり、本校の打者は振り遅れがめだちました。
3回表も三者凡退でおさえた後の3回裏の攻撃では、1アウトからライトのエラーにより一気に3塁へ。次の打者はフォアボールで出て盗塁し2,3塁。そのチャンスに犠牲フライで先取点をとりました。残ったランナーをライト前ヒットで還して2点め。そのランナーが相手投手の牽制悪送球により2塁に行った後、続けてライト前ヒットを打ち3点めを奪いました。効果的なヒット2本によって3点を先取することができました。
4回表も三者凡退でおさえました。その裏の攻撃では、先頭打者が左中間を破る2塁打を放ち、送りバンドで3塁へ。次の打者は三振でしたが、次の打者の打球をセカンドがエラーし追加点をもらう形となりました。その後もサードへの内野安打、レフト線への2塁打と続き、この回も3点をとりました。
5回表、ここまで危なげなく投げていた本校投手は高めに外れる球が増え、ボールが先行する場面が見られました。ただ、フォアボールを出すことなく踏ん張ることができ、この回も三者凡退におさえました。
5回裏も4回に続き、先頭打者が左中間を破る2塁打を放ちました。そのランナーは牽制悪送球により3塁へ。その後、フォアボールとデッドボールで満塁に。そして続けてのデッドボールで押し出し。ライト前ヒットと続き、この回も2点をとりました。まだ、ノーアウト満塁とチャンスは続きましたが、ピッチャーゴロ、三振の後、右中間を破ろうかという打球を放ちましたが、相手のファインプレーにより、その後は追加点を奪うことはできませんでした。
6回表は1アウトからレフト前ヒットを打たれ、デッドボールを与えてしまい、ランナー1,2塁とこの試合初めてのピンチが訪れました。ただ、その後は相手の送りバンド失敗と牽制タッチアウトにより、点を奪われることなく終えることができました。
7回表は左投手に交代しました。ヒットを打たれましたが、最後は右打者の内角いっぱいの素晴らしい球を投げ、見逃し三振。8対0のコールド勝ちで試合終了となりました。
この試合を振り返ると、やはり、3回の裏の攻撃がポイントでした。1つのエラーにより、膠着状態が続いていたそれまでの試合の流れが一気に本校に傾いたと思います。もちろん、相手のエラーだけではなく、本校の攻撃が犠牲フライの1点で終わらずに、2本のライト前ヒットにより3点先取できたことがより流れを引き寄せたのでしょうが。
4回の裏の攻撃も相手エラーがなければ、3アウトで0点であったことを考えると、改めて、エラーやフォアボールの怖さを感じたところです。また、この回も相手エラーの1点で終わらずに、後も続き、3点取れたことが大きかったです。昨日は打線としての繋がりが見られたのがよかったです。ただ逆に、5回裏の2点取ってからのノーアウト満塁のチャンスから1点も取ることができなかったことは残念でしたが。
新チームになり、先日の岸和田産業高校、今回の佐野工科高校との試合を見せてもらいましたが、岸和田産業高校戦でのブログでも書いたとおり、まだまだ大きな成長が期待できる、今後が楽しみなチームだと感じています。チーム全体としての目標をもちながら、選手一人ひとりが自らの課題の克服に向け、体力面や技術面、そしてメンタル面での強化をめざし、春までに取り組むべき計画を立て、その実践と努力を積み重ね、まずは春季大会でその成果を十分に発揮してもらいたいと願っています。
大阪府の秋季大会やこの泉州地区大会で戦い、負けた相手とも、互いの実力にそんな大きな差がないことは実感していると思います。ここから春までの選手一人ひとりの取り組み方によって、チーム全体の力は何十倍にもなり、大きな差となってしまいます。そのことを一人ひとりが十分に意識して、取り組んでほしいと思います。なお、選手という言葉を使っていますが、1年生を含めた野球部員全員のことですので。期待しています。
最後になりましたが、昨日、応援にお越しいただいた保護者の皆様、どうもありがとうございました。これからも引き続き、よろしくお願いします。