1月19日(月)16:30から会議室において、3月4日(水)から15日(日)まで12日間のオーストラリア研修に参加する生徒45名を対象とした事前研修「ホームステイオリエンテーション」を実施しました。
このオーストラリア研修は全日ホームステイで、バディと一緒に現地の学校の授業に参加したり、現地の学生たちとの交流を行ったりします。また、オーストラリアの文化を学ぶ英語レッスンやクイーンズランド大学訪問、動物園などのオーストラリア特有の地への訪問などを行います。そして、週末はホストファミリーと一緒に過ごします。
今回の「ホームステイオリエンテーション」は、日本とは文化や生活習慣が異なり、また、気質や性格の異なるホストファミリーと一緒に生活することになるため、コミュニケーションのとり方、オーストラリアの文化や生活習慣などについて理解を深めることを目的に実施しました。
オリエンテーションの開始にあたり、私から生徒たちに話しをさせてもらいました。まずは、「出発が近づいてきましたが、オーストラリアに行くことを楽しみにしていますか?不安を感じることはありますか?」と聞いたところ、どちらの質問に対してもたくさんの生徒が手を挙げました。その結果を見て、「不安があることはよいことです。それだけ、実際に行った時のことを想像し、考えることができているということだと思います。出発まで、まだ時間がありますので、少しでも不安が解消できるよう、しっかりと準備をしてください。」と伝えました。
また、「その不安の多くはホームステイかもしれません。ただ、そこは大丈夫であると思っています。これまで参加した多くの生徒が、ホストファミリーと過ごす時間が楽しかった、一番印象に残っていると言っています。」という話しをしました。この3年間続けて、オーストラリア研修に多くの生徒が参加しているのは、全日ホームステイが魅力なのだろうと感じています。「ただし、楽しかったと言えるためには、自分から積極的にコミュニケーションをとらなければなりません。オーストラリアに行ったらやるから大丈夫と思っている人はおそらくできません。普段から何事にも積極的に取り組むよう意識を変えてください。この後、皆さんがこのオリエンテーションを積極的に取り組んでいるか、後ろから見させてもらいます。」と話しをして終わりました。
ISAの担当者が実施する「ホームステイオリエンテーション」では最初に、今日のGoalは「ホームステイをより良い経験にするために、『行動できるマインド』を持つ!①うまく話すより、伝えようとする姿勢、②不安の言語化・解消、③失敗を恐れないマインドセット"失敗ではなく学び"」であると伝えられました。
次に、アイスブレイクとして、「Yes No Stand Up」が行われました。質問に対して、「はい」の場合は起立、「いいえ」の場合は着席するというルールです。私がしたのと同じような質問がされ、皆が楽しみである一方、不安もあるということが改めて分かりました。
続いて、ホームステイについて様々な視点から話しがありました。旅行とホームステイは異なり、旅行=楽しいですが、ホームステイは頑張った先に、「喜び&楽しみ&学び」があると伝えられました。
また、日本では総人口に占める日本人の割合は現在およそ97%です。だからこそ、ホームステイによる現地の普段の生活をとおして、他国との文化の違いを理解することは大切であるという話しがありました。そして、その価値として、「2025年は3.2%→2040年は10%」という数字が示され、この数値の意味することについて質問がありました。先ほどの97%がヒントであり、上記のとおり、現在の在留外国人はおよそ3%ですが、早ければ2040年には10%を超えるとの見通しが示されたそうです。改めて、日本で生活するうえでも、今後は様々な国の文化を理解することが重要になっていくなと実感しました。
続いて、ホストファミリーとの過ごし方について話しがありました。その話しにあたり、「ホストファミリーにしてもらえたら嬉しいことは?」、「それをしてもらえるために自分がどうしたらよいのか?」という質問があり、そのことを通して、自分から遠慮することなく、積極的に伝えなければならないという話しがありました。また、「ホームステイで一番不安なことは何ですか?」、「不安を解消するためにできることは何でしょうか?」という質問があり、改めて、してもらう(期待)ではなく、まずは自分から行動して結果を導くことが大切であることが伝えられました。
そのうえで、①話そうとする姿勢、②伝えようとする姿勢、③聞こうとする姿勢、④理解しようとする姿勢、⑤行動しようとする姿勢が大切であるという話しがありました。その中で、「ホームステイはあなたの経験値を上げる。失敗ではなく学びであり、行動することが重要である。」という言葉が印象に残っています。
次に、「文化の氷山モデル」について話しがありました。私自身も初めて聞いた言葉でしたが、文化には見える部分と見えない部分があり、氷山のように、見えている部分は10%であるということです。例えば、言語や服装、料理などは見える文化の代表例ですが、一方、大切にすることや信じていることなどの価値観、物事の見方や考え方などは、文化の根底にあるもので、目で見ることはできないということです。
その90%を占める見えない文化を理解するためには、コミュニケーションで分かろうとすることが大事であると伝えられました。確かに、実際にコミュニケーションすることでしか分からないことは多くあるだろうと思います。生徒たちはこの話しを聞いて、その見えない文化を理解するという点で、ホームステイの価値・重要性を認識できたのではないかと思います。
この後は、より具体的な話しがありました。例えば、食事については食べきれない、足りない、好き嫌いなどは遠慮なく伝えればよい。オーストラリアでは水は貴重であるため、水の出しっぱなしは絶対にダメ、洗濯も週に1~2回しかしない。玄関で靴を脱ぐ家庭と脱がない家庭があるなどが伝えられました。
日本は「察する文化圏」なのに対して、オーストラリアは「発する文化圏」であり、「『Yes』or『No』ははっきりと伝える、分からないことは分かったふりをせず確認する」よう伝えられました。
さらに、オーストラリアでは16歳未満のSNSの利用が全面的に禁止されていることや、シートベルトの着用が同乗者全員にも義務付けられており、違反した場合には高額な罰金が科せられることなども伝えられました。
そして最後に、「一言宣言」として、「私は、ホームステイをよりよい経験にさせるために、〇〇〇〇〇を意識して行動します!」の〇〇〇〇〇に書き加えてくださいという指示がありました。生徒たちは今回のオリエンテーションを受けて、どのような宣言をしてくれたのでしょうか。私にとっては、「何事にも主体的・積極的に」といった内容を書いてくれていれば嬉しいのですが・・・。
常に話しをしていますが、研修は12日間だけのものではなく、参加するにあたっての心構え・意識の変化をはじめとした準備と、戻ってからの持続力が重要となります。生徒たちには、そのことをしっかりと認識して、このオーストラリア研修をこれからの生活・人生にとって意義あるものにしてもらいたいと願っています。
次回、1月26日(月)に「英語研修」として、ディスカッション形式で行われる現地の授業を事前に体験するため、参加生徒たちが4つの教室に分かれて10:00~15:50までの時間帯で、ネイティブ講師によるオールイングリッシュの授業を受けることになっています。文理課題研究発表会の代休日ではありますが、その授業を楽しみに参加してください。