第74回 入学式を挙行

 4月3日(水)第74回入学式を行いました。

 わたくしの式辞の骨子は以下の通り。

 この「質実剛健」「協同進取」という豊中高校のモットーを高校生活の中で実践するために、3点留意してほしいことを述べます。

 1点目は、「高い志」を持ってほしいということです。これまでは豊高に入ることが目標だった人も多いと思いますが、そのことは既に達成されたのです。現状に甘んじるのではなく、高い志をもって、次の目標を見つけ出してください。本校は文理学科での募集となり、通常の教科の授業に加えて、課題研究の授業を受けます。課題研究では、自分でテーマを探し、文献を読み、実験やアンケートなどの結果に基づいて結論を導き出し、論文にまとめるという作業をします。正解のない課題に取り組み自分で解決することによって、学ぶ楽しみを知ってほしいと期待しています。

 2点目は、「時間を大切にしてほしいということ」です。三年間の高校生活は長いようであっという間に過ぎてしまいます。時間を大切にするには、まずは時間を守ることです。大人の社会では、時間を守れない人は信頼されません。遅刻をしないということは言うまでもないことですが、学習を効果的に行うことや、学習と部活動との両立をするためには、自分で時間をコントロールすることが不可欠です。

 3点目は、「尊敬できる一生の友人・先輩・後輩や恩師と呼べるような先生を見つけ出すこと」です。校長の私は、豊高出身で皆さんのちょうど四十二年先輩です。今でも豊高で出会った友人や先輩と会う機会があり、本当に長い付き合いをしています。高校での出会いは一生続くものです。豊高の先生方は、豊高生のために熱意をもって指導する努力を惜しみません。どうか一生の恩師となる先生とも出会ってください。

 先日引退を表明したイチロー選手は、記者会見の場で、「自分が熱中できるもの、夢中になれるものを見つければ、それに向かってエネルギーを注げるので、そういうものを早く見つけてほしい。それが見つかれば、自分の前に立ちはだかる壁にも向かっていくことができると思うんです。」と語っています。どうか豊高での高校生活で、熱中できるもの・夢中になれるものと出会い、壁に向かっていってほしいと思います。

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