豊高のキャリア教育2019 No.6

 今日は推薦入試とAO入試の概要を説明します。

 これらの入試は、一般入試と区別される制度で、早い時期から入試が行われることが一般的です。早く進路を決めたいという生徒にとってはよい制度ですが、豊高生の学力レベルを考えると、必ずしもメリットばかりとは言えません。豊高生が希望するような難関大学の推薦ではセンター試験を課す場合や高い評点平均値を求める場合があるので、むしろ、実力を高めて一般入試でチャレンジした方がいいケースも多いのです。そのことを踏まえ、お読みいただきたいと思います。

◆公募制推薦

 学校から推薦してもらえるのならばどこの高校からでも応募ができる制度。 ただ、すべての大学・学部で実施しているわけではないので、事前の確認が必要。 出願条件は主に学業成績と併願の可否が中心。 ただし、国公立大はセンター試験受験を課す場合が多い。 国公立大は専願が基本。私立大は全国的には専願が多いのに、なぜか関西は併願が多い。 全国的には「書類審査+小論文+面接」が主流。関西は書類審査+学力試験」が主流。 出願は私立大で10月上旬ごろから、国公立大は11月1日以降。

◆指定校推薦

  大学から指定された特定の高校だけが応募できる特別な推薦(私立大のみ)。 募集人員は1名が普通。そのために希望者が複数いれば校内での選抜が行われる。 出願条件は3年生前半での学業成績。現役生の場合、3年生後半から成績が伸びる場合も多く、 志望動機が明確でその大学のみをめざしている場合の選択として有効。 受験することが決まれば合格の可能性はかなり高い。 指定校推薦を希望する者は合格後も「信頼と責務」を忘れてはならない入試システム。

◆AO入試

  アドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針)にしたがって応募し、大学が指定する 選考方法によって合否を決める。難関大は学業成績基準が高く、センター試験を課す大学・学部 も多い。多くの場合校長推薦は不要。 選考期間が1~2カ月程度と長くその準備も必要となるため、いわゆる他大学の受験勉強との調整が必要。