休業中の登校日を実施(5/14,15)

 学校再開にむけて、臨時休業中のお登校日を14日(1年)・15日(2・3年)に実施しました。

 冒頭放送で次の内容を伝えました(学年により若干異なりますが・・・。)

 まず最初に、「入学(進級)おめでとう」という言葉を、皆さんに贈りたいと思います。

(1年)みなさんが豊中高校に合格したのは3月19日。約2か月前です。その後、物品販売のための登校日はありましたが、4月7日、大阪府に緊急事態宣言が発令され、府立学校は5月31日までの期間、臨時休業措置が継続されています。登校する機会がなく過ごした日々は、高校への入学や学校が再開されたのちの学校生活のことなどで大変不安であったと思います。そのことを払拭するため、豊中高校の教職員は、皆さんの心に寄り添い、最大限の支援をしたいと考えています。

(2年)後輩を迎え、豊中高校の中心となって活躍しようと意気込んでいた人も多いと思います。前回皆さんが登校した3月23日、約2か月前です。4月7日、大阪府に緊急事態宣言が発令され、府立学校は5月31日までの期間、臨時休業措置が継続されています。登校する機会がなく過ごした日々は、新クラスのことや授業や部活動ができないこと、学校が再開されたのちの学校生活のことなどで大変不安であったと思います。そのことを払拭するため、豊中高校の教職員は、皆さんの心に寄り添い、最大限の支援をしたいと考えています。

(3年)最高学年となり、部活動での活躍や大学受験に向けての決意を新たにしていた人も多いと思います。前回皆さんが登校した3月23日、約2か月前です。4月7日、大阪府に緊急事態宣言が発令され、府立学校は5月31日までの期間、臨時休業措置が継続されています。登校する機会がなく過ごした日々は、新クラスのことや授業や部活動ができないこと、進路のこと、学校が再開されたのちの学校生活のことなどで大変不安であったと思います。そのことを払拭するため、豊中高校の教職員は、皆さんの心に寄り添い、最大限の支援をしたいと考えています。

 私からは、休業が続く期間の過ごし方等について、4点(1年は3点)提案をします。

 1点目。規則正しい生活は送れていますか。時間をうまくコントロールできていますか。時間割に合わせて学習することに加え、室内で体を動かしたり、好きな音楽を聴くなどリラックスする時間も取ってください。

 2点目は、ポジティブ・シンキング―何事も前向きに考えればうまくいくという考え方-です。勉強が予定通り進まないような場合はどうでしょう。「わからない箇所がたくさんある」と考えるのではなく、「多くの疑問点が整理できた」と考えれば、前向きになれるのではないでしょうか。

 3点目は、スマホなどを活用したオンライン利用についてです。ゲームや動画などで必要以上に時間を費やすことのないようにしましょう。そのうえでコロナウィルス感染に関わる有益な情報を収集し、自分でどのように行動すればよいかを考える機会をもちましょう。なお、SNSでの情報発信では誤解されたり、他人を攻撃するような発言は慎んでください。

 4点目は、新型コロナウィルス感染症に関する差別や偏見についてです。報道によるとコロナウィルスの感染者や医療従事者等に対する差別や偏見を助長する行動や言動が問題になっています。皆さんの家族や友人が感染した場合を考えれば、そのような差別が決して許されるものではないことは理解できると思います。興味本位での発言や行動で、人を傷つけることのないように注意しましょう。

 以上、「時間のコントロール」「ポジティブ・シンキング」「オンライン利用の留意事項」「コロナウィルス感染に対する偏見・差別について」の4点です。

 来週以降も週1回の登校日は継続して行います。本日はプリント類の回収が中心となりますが、今後は学校再開後の、高校生活が円滑に行えるようなプログラムも計画中です。また、週1回の登校日に加え、担任の先生との個人懇談の機会を設けます。個人懇談で登校した時には、オンラインでの質問では解決できないことなどを直接相談できる機会を設けますので希望する人は活用してください。

 最後に、最近話題になっているイタリアの高校の校長先生の著書である「これからの時代を生きる君たちへ」からの文章を紹介します。

『家の中に閉じこもり、孤立するのは、誰にとっても困難な体験です。若者には、なおさら辛く感じられることでしょう。高校生の時期は、同年代との付き合いが何よりも重要です。同世代との付き合いを通して家族から自立して大人になっていきます。社会性を身に付けていきます。恋を知る頃でもあります。新型コロナウィルスの流行は、こうした機会を一気に奪ってしまいました。家の中で、何週間も、何か月も過ごさなければならないのです。しかし、最悪の経験から得られることはあるものです。「Someday This Pain Will Be Useful To You」―この痛みはきっといつか、みなさんの財産になるでしょう。』以上で終わります。

<教室のようす>