『いやいやえん』

 絵本作家の山脇百合子さんが亡くなったというニュースに最初はどんな方なのだろう?と思ったのですが、「ぐりとぐら」の作家と聞き、「ああ、そうなんだ。」と思ったものの、それでも少しぴんと来ないなという思いがありました。少ししてもう少し情報を見ると、「ぐりとぐら」の表紙に、ひらがなで、「なかがわりえこ と おおむらゆりこ」と書いてあるのを見て、やっと納得がいきました。旧姓がおおむらさんだったのですね。姉の中川李枝子さんと共作だったそうです。

 高校生の皆さんも「ぐりとぐら」は読んだことが、あるいは読んでもらったことがあるのではないでしょうか?

 ところで、今日のニュースで、「ぐりとぐら」の作者のお二人が、「いやいやえん」の作者でもあるということを知りました。「いやいやえん」!!すっかり忘れていたのですが、「いやいやえん」はこどもだった私が大好きだった本なのです。その当時、どこが気に入っていたのかは、今ではまったくわからないのですが、とにかく「おもしろい!」と思い、何度も何度も読んだ本でした。そして、中学生になっても、高校生になっても時々、開いた本でした。本棚のすぐ手の届くところに、「赤毛のアン」のシリーズやリンドグレーン(「長くつ下のピッピ」の作者です)の数々の作品とともに並んでいたのです。今もどこかにあるのでしょうか?久しぶりに読んでみようと思いました。