秋晴(しゅうせい)

 10月に入った昨日は、朝から雨でしたが、今日は「秋晴れ!」しかも朝はとてもさわやかな空気でした。昼間は気温が上がり、午後の教室は暑かったようで、冷房を入れました。それでも、確実に秋の到来です!春と秋が年々短くなっているようですが、今年の秋はどれくらい「楽しむ」ことができるでしょうか。心がほっと温かくなる瞬間がいくつかあるといいなあと思います。

 先日、帰り道に自転車に乗って歌うことがあるということをここで書いたと思うのですが、今日の帰り道、大通りから一筋はいったところで何にも考えず歌っていたのは、何だと思いますか?皆さんもよく知っている歌ですよ。そうです!「かがやけ、かぜとひかり🎵」です。毎朝聞いているので、本当に覚えるのが早かった校歌です。しかも歌っている方は、豊中高校の卒業生なのですが、私の知っている方なので、赴任してすぐに毎日聞いていて、なんとなく聞いたことのある歌声だなあと思っていたのです。でも知ってる人のはずもないと思っていたら、ある時、ずばりその方だったということがわかりました。知っている人が歌っている校歌を毎朝聞くことができるのもちょっとした幸せです。その幸せには理由があります。新型コロナウイルスという未知のウイルスの襲来で、かつてない経験を強いられた3年前の春。日本中が閉ざされ、学校も前代未聞の休校。あの春に聞いたのが、この力強い歌声でした。力強いけれど温かい歌声にとても励まされました。当時勤務していた学校で高校へ入学したのに、まだ高校生活を始めることさえできていない生徒たちに向けて配信されたオンラインの動画で歌われていたその学校の校歌でした。その時の思いが今もまだ私の記憶の中で生き続けています。こういう、さりげなく、でも当たり前に、そして強い気持ちを持って、ただ生徒のことを思って行動される先生の姿に触れたとき、本当に尊敬の念を抱きます。そして、頑張ろうと勇気をもらえるのです。そういう先生方の思いの積み重ねで学校は動いていくと思います。

 10月の中庭です。