『何かがおかしい問題』

 今週は、互見授業週間です。1学期にも実施しましたが、2学期の今回は、教職10年目の先生が受講する10年経験者研修の対象となった先生が、「組織的な授業改善」という課題に取り組むものでもあります。昨年は、この研修の対象となった先生が6人ほどおられて、グループで取り組むことができたのですが、なんと今年はたったひとり!「どうしたものか・・・」と頭を悩ませておられたので、その先生がICT委員会の委員長でもあることから、授業でのICTの活用をテーマにやってみてはどうだろう?ということになり、先生方に協力を呼びかけ、授業見学のスケジュールを組んだり、授業を公開してくださる先生の授業の内容やICT活用の状況などを一覧にまとめて、先生方に紹介したりと、忙しい中、課題に取り組まれました。その上、ご自身の研究授業の準備もあり、大変だったと思います。

 さて、その研究授業が、昨日ありました。2年生の「数学B」の授業で、単元は「平面ベクトル」でした。授業の後半で、『何かがおかしい問題』が提示されました。1学期末の教職員研修で、SSH研究開発委員会が取り上げたテーマ、「批判的思考の育成」について、授業でどうアプローチしていくかに挑戦してみようと思い、この研究授業で果敢に挑んだとのこと。具体的には、問題として成立しないことに生徒が気づき、何がおかしいのかを述べることができるか、ということです。生徒たちは、グループで取り組みました。少し時間が押してしまいましたが、それでも、生徒たちは自分なりに「何がおかしいのか」を言葉にし、伝え合っていました。

 今日振り返りのレポートを見せてもらいましたが、研究協議で得た様々なアドバイスも参考にされて、改善点やさらなる工夫等、色々な視点で考察されていました。今後の取り組みが楽しみです。

 互見授業週間は明日で終了ですが、次は、豊中高校の今後のICT活用について、先生方がどんなことを必要としているかなど、今後に向けての意見の共有を行う予定とのこと。組織的な授業改善につながっていくことを願っています。