他に選択肢がないから耐えるしかない

 先ほどNHKのニュースを見ていたら、「国境なき医師団」としてガザ地区で医療活動を行っていた日本の医師が会見をしておられました。自分が死ぬかもしれないと感じながら、医療行為に従事し、それでも自分には帰国するという選択肢があるということを思い、現地の人たちが明るく、たくましく生きているのはどうしてなのか?という問いに、「他に選択肢がないから耐えるしかない」のだという答えに接し、自分たちがやっていることの無力さを感じた、というようなことを語られていました。

 ウクライナの問題にしても、パレスチナ問題にしても、心を痛めたり、憤りを感じているけれども、では何ができるのかということについては、具体的に行動することはできないでいます。ですので、この「国境なき医師団」として現地で医療活動をしておられる医師が、「無力感を感じる」と言っておられるのを聞くと、なんともいえない気持ちになります。

 昨日のブログにも書きましたが、「目を背けないこと」「関心をもって知ろうとすること」「自分なりに考えてみること」、まずはそういう姿勢を持ち続けることが大切だということを生徒の皆さんに伝えていくことが私にできることではないかと思っています。もちろん、私自身もこのような姿勢を持ち続けていきます。