全国高校生フォーラム参加報告🗼

 12月17日(日)大阪では、OSD第Ⅱ部が開催されていましたが、東京のオリンピック記念青少年総合センターでは、『全国高校生フォーラム』が開催され、文科の課題研究で、「継承語教育」について取り組んでいるグループから3名が参加しました。今日は、グループ全員で、校長室に来てくれて、『高校生フォーラム』の報告や課題研究のおもしろさについて、話を聞くことができました。

 

 まず、『高校生フォーラム』とは、文部科学省が実施しているWWLやSGHネットワークに参加する高校生が一同に会し、日頃取り組んでいるグローバルな社会課題の解決方法や提案等をプレゼンテーションし、さらに、生徒交流会でディスカッションを行うというものです。プレゼンテーションもその後の質疑応答も、そして生徒交流会でも原則英語で行われるそうです。写真にあるポスターもすべて英語です!豊中高校は、SGHネットワークに参加しています。

 さて、「継承語教育」ですが、少し前にこのブログで、GLHSの評価委員の方の学校訪問時に、見学していただいた様子を紹介したと思いますが、それがこのグループです。そのことがきっかけで、私は「継承語教育」に興味を持ち、ネットで調べたりしていたのですが、何かしっかりしたものを読みたいなと思っていたところ、担当の先生から、「生徒たちがバイブルと読んでいる本があります」と聞き、今日はその本も紹介してもらいました。タイトルは、「多文化児童の未来をひらく~国内外の母語教育支援の現場から」です。冬休みに読もうと思います。

 当日は全国から、109校が参加していたそうです。参加した3名に感想を聞いてみました。

 ・他校の発表を聞くことで、新たな発見があったり、とてもいい刺激を受けた。

 ・全国各地から集まった様々な学年の生徒同士で交流会ができ、多くの人と知り合うことができた。

 ・英語力が素晴らしい高校生がいて、すごいと思ったし、刺激になった。

 3人で協力して、英語の質疑応答も乗り切ったとのこと。本当にいい経験ができましたね。

 そして、留守番組の2名にもこれまでの研究について、聞いてみました。

 ・このグループの熱量がすごい!継承語教育を研究して、新しいことを知ることやみんなで話し合っ  て深めていくことのおもしろさを知ることができた。

 ・移民支援について、継承語教育というものがあることを知り、お金や物の支援ではない、自分たちができることがあることに気づくことができた。

 みんなの話を聞いていて、何より楽しそうに話しているのが印象的でした。グループで取り組むことのおもしろさを実感しているのが伝わりました。

 最後に、今後の展望について聞いてみました。このグループがめざしていることは、日本の現状と海外の事例を知り、日本にとって最適な継承語教育を追求するとのこと。そして、継承語教育を公教育に取り組むことが大事と考えていて、そのことにより、母語を大切にする意味や多文化を学ぶことを子どもたちに知ってもらいたいとのことです。それをまとめて、豊中市に提案したいと考えているそうです。ぜひ、がんばって、いい提案をしてもらいたいと思います。