催花雨

 春分の日の今日、まだ夜が明ける前に目が覚めると風がヒューヒューとうなっているのが聞こえてきました。「春の嵐(はるのあらし)」という言葉が浮かんで、そのまままた寝てしまいました。それから二度目に目が覚めて、ふと思い出したのは、14年前の春分の日の朝、朝食を食べていると病院から電話があって、母の容態が急変したということでした。慌てて車を走らせたことを思い出しました。

 今週は、週間予報でも気温が下がったり、お日様マークも少なくて、少しテンションが下がる感じで、今日の春分の日を迎えました。今日の行動をどうしようかと朝食をとりながら迷いましたが、結局、出かけずに家で仕事を片付けたり、気分転換にDVDを観たりすることに決めました。お昼前に買い出しに出ると、風が強く、空気も冷たく、身も心も縮こまるという気持ちでした。母のために、薄紫の花を買いました。

 一般選抜の期間、部活動ができなかった生徒のみなさんは、ようやく活動が再開されたとたんのこの天気・気温。体調管理に留意してくださいね。特に運動部の人たちは、怪我や故障しないように気をつけてほしいと思います。

 ところで、週間予報にテンションが下がり気味と最初に書いたのですが、テレビを観ていてある言葉を知り、少し気持ちが変わりました。これから晴れる日が少なく雨の日が続く予報なのですが、この時期の雨のことを「催花雨(さいかう)」と呼ぶそうなのです。文字通り、「早く咲きなさいと花に促す雨」だそうです。そんな風に思うと、嫌な雨も素敵な雨だなと思える気がします。

 桜の花が待ち遠しいですね。