「ハイレベル講習」3日め実施報告

 11月16日(土)午前中に実施した「ハイレベル講習」の様子を見学しましたので報告します。「ハイレベル講習」とは、難関大学などへの進学を目標とした、学力養成と意欲づくりをめざした1年生希望者を対象とした講習です。今年度は100名を超える応募があり、1学期の成績をもとに選考した80名を対象に、9月7日(土)に開講式を行い、講習をスタートしました。その後、およそ1か月に1日の割合で、最終日となる2月1日までの6日間で1日2教科ずつ、国語・数学・英語の講習(講習時間は1時間45分)を各4回行います。

 11月16日(土)は3日めで、数学と国語の講習でした。数学のテーマは「2次関数の最大・最小」で、基本的な知識を十分に理解していなければ解くことができない、明らかに教科書には載っていない難易度の高い問題を扱っていました。解き応えがあり、数学の面白さを味わうことができる問題でした。生徒たちは時間をかけてしっかりと考えたうえで、熱心に説明を聞きながら、理解しようと努めていました。一見しただけで解答の方針を立てることができる問題でなく、このようにじっくり考えることこそ、「深い学び」につながるものだと思います。たとえ解くことができなくても、知的好奇心をくすぐり、学習意欲を高めるだろうと思います。生徒たちの主体的に学ぶ姿が見られ、とても緊張感のある、よい雰囲気で講習が行われていることが実感できました。

 数学の講習が終了し、15分間の休憩の後、国語の講習が行われました。日頃の授業は50分だけに、途中休憩はあるものの、内容の濃い講習でもあり、生徒たちにとって1時間45分は長く感じるだろうと思います。午後から部活動という生徒もたくさんいる中、長時間の講習、お疲れ様でした。

 1年生は先日、文理学科文科または文理学科理科の文理選択を終えたところです。すでに教科によって好き嫌い(得意・不得意)があるのかもしれませんが、大学受験においては文系・理系にかかわらず、苦手教科をつくらないことが重要です。特に、1年生では国語・数学・英語の基礎固めが大切になるため、「ハイレベル講習」では国数英の講習を実施しています。生徒たちには、講習のみならず授業においても、そのことを意識しながら取り組んでもらいたいと思います。自らの第1希望の進路実現に向け、時間を有効に活用しながら、計画的に努力を積み重ねていってください。1年生の時の地道な努力が必ず実を結びます。

 話しは変わりますが、「ハイレベル講習」を希望しながら受講できなかった生徒たちのことが気になっています。また、どうせ無理だろうと希望しなかった生徒もいるかもしれません。モチベーションを下げることなく、変わらず勉学に励んでいますか。そのような心配もあり、10月19日(土)に行った「OB・OG講演会」の校長ブログには、京都大学工学部を卒業後、国土交通省に入省した先輩が、1年生のとき80名(現在のハイレベル講習)に入れなかったことを踏まえ、入学時の学力よりも、3年間でどれだけ学習を積み重ねたかが重要だと話しをされたことを書きました。

 生きている中で、失敗してしまったり、自分の望まない結果であったりということは必ず起こります。そのような場面において、どのようなメンタルで、どのような次なるアクションを起こすかが重要になります。もちろん、ショックやダメージの度合いによっては、一旦立ち止まったり、考え直したりすることも必要だとは思いますが、その経験を今後に活かしながらすすんでいってもらいたいと願っています。

 これまでそのような場面を経験したことのない人が多いのでしょうが、「ハイレベル講習」の80名に入れなかったことや、今後発表される「スーパークラス」に入れなかったことなどをもって、意欲を低下させるようなことはないようにしてほしいです。今現在の「現実」を受け止め、先の見通しをもって着実に歩んでいってください。

 ちなみに、先ほどの先輩は「目標を持つこと-ビジョンの重要性-」「何でもやってみること-経験は財産-」の重要性についても話しをされました。その話しの中で、「5年ぐらい先を見て、何をしなければならないかを考えることが重要」「迷ったらやる。高校でしかできないことがある」ということを伝えていただきました。生徒の皆さんに対する素晴らしいメッセージだと感じたのを思い出します。

 

 

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