平成23年度大学入試状況

今年度の大学入試状況について、話を聴く機会がありました。

講師の方から以下のような説明がありました。(私のメモより)

1.近畿地区 国公立大学の入試概況

 ・全国と同様、国公立大学志向の高まりが見られた。

 ・「理高文低」の傾向が顕著となった。   前年比 理系学部106%、文系学部99%

 ・京大はここ4年毎年志願者増、阪大と神大は2009年に志願者がやや減少したが、その後、毎年増。

  市大と府大では2011年は志願者増。

 

2.近畿国立難関大学結果より

 ①京都大学

  ・個別の数学は易化 答は正しくても論理の展開で減点され、差のつくテストであった。

  ・ベネッセ駿台記述模試で偏差値6970で合否に大きな差が出る。

②大阪大学

  ・個別の数学が難化 差がつかないテストになった。

  ・外国語学部が2010年度入試から2段階選抜が実施され、その影響で前後期ともに志願者が減少した。ただし、募集人員の多い英語、中国語は増加。2011年度入試では、2段階選抜で、前期147人、後期126人が不合格になった。

  

 ③神戸大学

  ・センター試験の得点で、高得点の安定志向と高得点でないチャレンジ志向の両方の受験生が受験した。

  ・2010年度からの教員養成・教育学系統の人気が継続し、発達科学の前期は志願者数が増加し、厳しい入試になった。

  

 ④大阪市立大学

  ・法学部の前期は5年連続で志願者数が減少。

  ・2011年度入試では、法学部と商学部の前期はセンター逃げ切りの傾向であった。

   

⑤大阪府立大学

  ・看護学部の前期は競争が激化した。

  ・学部再編で文系学部が縮小され、志願者が減少すると思われたが、結果は増加した。

  ・4学域13学類に再編され、存続が確定したと思われている。

  

 

3.私立大学の入試概況(関関同立 産近甲龍)

 ①2011年度志願者増の大学は 同志社大と近畿大のみ。他は減、関西学院大は8大学中最も減。

 ②近畿大の志願者増は理系人気による。

 ③合格者平均偏差値は関大・経済58.6に近大・経済57.5が肉薄し、近大が産近甲龍でひとつ抜き出た。

 ④早い時点で教科は絞らず、最後まで挑戦すると合格できることがある。

  ・京産大(経済)...入試科目の多い前期3科目型の方で合格率が高かった。

  ・龍谷大(経済)...入試日程の遅いBスタンダード方式の方で、やや合格率が高かった。

  ・近大(経済)...入試日程の遅い前期B日程方で、合格率が高かった。

  ・甲南大(経済)...入試日程による差が少ない。