1学期終了(終業式)

 昨年度から始業式や終業式は放送によるHR教室での実施が常態化していましたが、1学期末の終業式は、体育館で密を避けるために学年ごとの分散型の集会形式で行いました。

 

 校長の式辞は学年によって多少異なるのですが、骨子は以下の通りです。

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 今年の1学期は、新型コロナウイルス感染症の影響があり、授業そのものはほぼ通常通り行なわれたものの、学校行事では遠足が秋に延期になり、体育大会もパフォーマンスのみになりました。部活動でも通常の活動時間などが大幅に規制され、夏合宿もできません。

 皆さんには、本当に申し訳ないと思っています。というのは、私は学校というところは、生徒に最高の授業や行事、部活動や研修旅行などさまざまなプログラムを最大限に提供し、一生に一度しかない高校生活を豊かなものにするのが使命だと考えるからです。校長の責務として、感染症対策と教育活動の両立は、昨年度以来、私は苦渋の判断を繰り返してきました。そのたびに、皆さんに対する贖罪の気持ちでいっぱいになります。

 2学期以降、文化祭や校内大会、音楽会、そして延期となった沖縄への修学旅行が、苦渋の決断をせずに行えることを心から願っています。

 さて、新型コロナウイルス感染症拡大を防ぐため、多くの医療従事者の方々が献身的に働いておられます。今日は、19世紀に起きたクリミア戦争で敵・味方の分け隔てなく負傷した兵士を看護し、また、統計に基づく医療衛生改革に貢献した、イギリスの看護師である、フローレンス・ナイチンゲールの言葉を2つ紹介します。

 一つ目は、「物事を始めるチャンスを私は逃さない。たとえマスタードの種のように小さな始まりでも、芽を出し根を張ることがいくらでもある。」です。そして二つ目は、「恐れを抱いた心では、何と小さいことしかできないことでしょう。」です。夏休みという期間をきっかけとして、これらの言葉の通り、何か小さな事からでも良いのでチャンスを逃さず、恐れずに何かにチャレンジしてください。

以上で、終業式のあいさつを終わります。