考査に向けて✐

 中間考査まで一週間を切り、放課後の部活動が休みになった代わりに、職員室前の廊下に、わからないところを質問に来ている生徒の皆さんが集まっていました。自習室の様子をのぞきに行くと、真剣に机に向かっている顔、顔、顔・・・・。

 3年生の皆さんは、受検勉強も並行して進めて行く人も多いと思います。そういう時に、自分の受験科目でない、考査の科目のことを「なんでやらないといけないのだろう」と思ったり、「こんなことをしているなら、受検勉強をしたい」と焦ったりする人も中にはいるかもしれませんね。でも、それはちがいます。よく聞くのは、受験科目でなくても、その中で学んだ知識は、例えば英語の長文問題のテーマに関することだったりすると、役に立つ・・・と言うのがあります。正直、私もそんな風に生徒たちに話したことがあります。でも、そんなちっちゃなことではないんですよね。「学び」に無駄なことなどありません。なぜなら、無駄かどうかは、あなたがどう向き合うかで決まるからです。きれいごとを言っているわけではありません。皆さんは、大学受験のためだけに、高校に進学したわけではないのです。皆さんの人生は、高校卒業後もずっとずっと続いていくのです。その中で、「あっ、あの時授業で習ったのはこういうことだったのか」と思ったり、目の前の問題を解決するのに役だったり、新たな出会いに導いてくれたり・・・そういったことがあるかもしれません。私もここまで生きてきて、高校時代に授業で聴いた話、一生懸命勉強したこと、友達と話したこと・・・そういったことが、何かしらプラスになったり、あるいは、「あの時、もっと真剣に勉強しておけばよかった」と後悔したり、ということが多々あります。受験は、自分の進路を切り拓くうえで、自分の力で乗り越えて行かなければならないものではありますが、それがすべてではないですよね。皆さんには、ひとりひとりに、自分の人生というものがずっと続いていくのですから。豊かな人生を送るほうが、いいと思いませんか?

 この週末は、明日は休日で、日曜は健康診断で登校日となり、月曜が代休となります。うまく時間を使って、集中して勉強する時間を確保してくださいね。それから、体調を崩したりしないよう、気を付けてください。