マスクのこと😷

 卒業式のマスク着用をめぐる文部科学大臣の発言で世間はざわざわしています。ニュースを見ていても色々な意見があり、それは当然だと思います。特に、自分のことではなく、多くの生徒(あるいは児童)の皆さんのことに関わることとなると、とても慎重になりますし、「はっきりしてよ!」とテレビに向かって心の中で叫ぶということが、新型コロナウイルスが出現してから、何度もありました。人の命に関わることだから当然だと思うのです。

 私が思うことは、コロナ前でもマスクを着用していた人はいましたよね。花粉症はもちろんのこと、それ以外の理由でも。学校現場では、授業中にマスクを着用している生徒が現れだしたときに、とまどったことを覚えています。でも、そんなことは吹っ飛んでしまったのが、新型コロナウイルスによる感染症の流行です。マスク着用を強制する事態になったからですね。

 今、いつマスクをはずしてよいのか、マスクをはずしても大丈夫なのか、確かな指針を示してもらうことはとても大切なことだと思います。でも、「マスクをはずしていい」場面であっても、マスクを着用している方が安心だと思うなら、はずす必要はないわけです。あるいは、別の理由でマスクを着用していたいと思うなら、着用していればいいと思うのです。

 もちろん、ある場面では、マスクをはずすことを求められることもあると思います。その時には、臨機応変に対応したり、主張をしたりすることを自分の責任で行えばいいと思います。

 感染症に関連して、マスク着用が必要な場面、必要でない場面が明確にあるのであれば、その情報は、国が責任を持って私たちに伝えるべきです。でも、その後、マスクを着用するか、しないかは、個人の自由だと思います。もちろん、はずしたいのに、はずしていいかどうかわからない場合や、なんとなくはずせなくなっているという場合は、「はずしていいんだよ」と伝えることは必要だと思います。でも、「この場面でははずす」「この場面でははずさない」と決めて、それを生徒に教えることが教育だとは私は思いません。

 色々な意見がありますが、マスクのことは、未だに私の中では、しっくりこないんです。