知らんけど

 帰りのメトロの中でぼーっと立っていると、目の前に大阪マラソンの広告があって、「マラソンって しんどさと美しさだ 知らんけど」とありました。

 「知らんけど」昨年の流行語大賞にも選ばれてましたね。大阪弁のなんとも言えない絶妙な言葉ですね。でも、その流行語大賞を伝えているテレビの番組で、「大阪弁だけど、東京でも流行っている。」と知りました。恐るべし、大阪弁!

 武庫川女子大学の言語文化研究所の佐竹秀雄教授によりますと、

 「東京の言葉・会話・コミュニケーションは表面的。それに対して関西は、相手の懐に飛び込むのが上手な会話法。配慮しながらしゃべる関西弁の特徴、面白さを重視する関西弁の特徴。両方備えているのが『知らんけど』という言葉だった。その面白さが東京に広がっていった」

 とのことです。

 皆さんは、「知らんけど」って日常的に使っていますか?私は、生まれて半年くらいで、大阪に来て、そこからずっーーーーと大阪市に住んでいるのですが、両親が広島出身のせいか、こてこての大阪弁ではなく育ちました。むしろ、教師になって最初の高校が、中河内にあり、そこで大阪弁の洗礼を受けたように思います。母親なんて、「教師になって言葉が荒くなった」と怒ってましたね。が、生徒とのやりとりも気合い、テンポ、すかさず突っ込むがお約束でした。

 でも、「知らんけど」は、使ったことがありませんでした。知ってはいたし、聞くこともありましたが、流行語大賞になるくらいあちこちで取り上げられ出して、改めて注目したような気がします。

 だけど今、「知らんけど」ではすまないことが色々な所で起こっていますね。