継承語教育

 先週の火曜日のことですが、GLHSの評価審議委員で、皆さんの大先輩にあたる京都大学の村上先生が学校視察に来られました。授業の様子も少し見学していただいたのですが、最後にちょうど2年生の文科の課題研究の時間でしたので、豊陵ホールにご案内しました。そこで、ひとつの班の生徒の皆さんと一緒にテーブルについてお話されました。

 そのグループの研究テーマは、「継承語」についてでした。生徒たちは、研究の内容や進捗状況などを説明したり、村上先生のされる質問に答えたりしていました。少しの緊張感もあったかもしれませんが、いい機会に恵まれたと思います。このグループは、12月17日に東京で開催される「高校生フォーラム」に参加予定とのこと。さらに、いい経験をしてほしいと思います。

 後で、村上先生がおっしゃっていたのですが、GL10校を色々見学に行っているけれど、課題研究を見たのは初めてとのことでした。

 さて、「継承語」という言葉を皆さんは知っていますか?私は、聞いたことがあるという程度で、詳しくはわかっていなかったので、あとで調べてみました。「移民あるいは難民、または何らかの理由で外国で暮らす場合、子どもは生活の中で現地の言葉を覚えていくが、それとは別に、親が話す言葉(親の母語)が親とのコミュニケーションでは必要となる。その言葉のことを「継承語」というそうです。英語では、Heritage Languageと言います。英語の方が、なんとなく意味がつかめるような気がしませんか?子どもは、現地の言葉をどんどん覚えていき、親の話す言葉(親の母語)を忘れていき、親や親戚とのコミュニケーションに支障が出たりすることがあるので、継承語教育が必要とされるとのこと。

 ちょっと興味をひかれたので、もう少し調べてみようと思っています。