あいさつの力😄

 少し前に自治会執行部があいさつ運動をしていることをこのブログに書きました。今日はバレンタインデーにもかかわらず!?相変わらずの慌ただしさで、帰りの電車の中でぼおーーっと今日一日の出来事を振り返っていました。

 その時にふと浮かんだのが、廊下や階段ですれちがった生徒のみなさんと「おはようございます!」「こんにちわ!」「ちわっす!」とあいさつを交わした場面でした。そして、思い出したのが、初めて校長になって赴任した日のことでした。4月1日に勝手のわからない学校で、校長室にたった一人で会議の時間を待っていました。いろいろ資料に目を通したりして、それでも手持ち無沙汰でした。その学校は、校長室と事務室がつながっていなくて(豊中高校もそうなのですが、私の知っている学校は、校長室から直接事務室に通じていることが多かったのですが)、なおかつ校長室は1階で、職員室は2階にあったので、ちょっと「ぽつんと感」を感じておりました。少し前に教頭という仕事のことを書いたと思うのですが、教頭をしている時は、職員室にいて、たえず先生方がおられて、色々な話が入ってきたり、ちょっと雑談したりということもあり、3月までそれが当たり前だった自分にとって、4月1日になってのこの「ぽつんと感」は慣れないものでした。

 前置きが長くなりましたが、そんな私が、ちょっと校内を歩いてみようと校長室を出てすぐ、ひとりの女子生徒が向こうから歩いてくるのと出会いました。その時、その生徒がとても明るい声で「おはようございます!」とあいさつをしてくれて、私も「おはようございます!」と同じくらい元気な声であいさつを返しました。そのことは、後日その学校の校長ブログにも書いたように思いますが、その後、何年経っても時々思い出す場面となっています。お互い普段は話すこともなく、ぜんぜん知らない間柄かもしれませんが、ひと言あいさつをかわすだけで、心が温かくなったり、しぼんでいた心がぱっと元気になったりする・・・あいさつにはそんな力があるように思います。

 昔は、「目上の人や先生にはあいさつをしなさい!」と学校で教育されていたように思います。宝塚の阪急電車にお辞儀をするほどではないですが、部活をやっていたときは、先輩が先に着替えて部室を出られるときには一斉に挨拶するなんていうのもあった気がします。でも、私が教師になったときに、ある先輩の先生が言っておられたのは、「生徒から教師に挨拶しないといけないというのは、ちがうと自分は思っている。あいさつなんだから、どっちからしても同じ。」と。その言葉に共感したので、私もずっと校内で会った人には、生徒であれ、教職員の方であれ、一般の方であれ、気がついたらあいさつをするようにしてきました。でも、考え事をしていたり、何かに気を取られているときには、声が出ないこともあります。そうですよね。「挨拶を必ずしないといけない」というように、決められたものではないということだと思うのです。この前もここに書きましたが、人として当たり前に伝えたらいいと思う言葉を自然と言える人は素敵だと思います。

 ところで、私が今日思い出したことには、男子生徒が時々「ちわっ!」とか「ちわっす!」とか挨拶してくれることがあるのですが、その時、私も「ちわっ!」「ちわっす!」と返しているなということでした。これは、校長としてアウトでしょうか?