進学指導特色校10校の合同発表会について
2月12日(日)午前、大阪府立労働センターで進学指導特色校10校の合同発表会が大阪府教育委員会の
主催で行われました。大阪府教育委員会事務局教育振興室長と天王寺高校校長の挨拶の後、
外務省特命全権大使(関西担当)・政府代表 楠本祐一氏による基調講演がありました。
「国際社会で活躍するために ~高校時代に経験するべきこと~」
会場の生徒達に次のような話をされた。楠本氏は、高校1年生の時、漠然と外務省に入って大使になりたいと思われた。
そのために、大学・学部を選び、その道をめざして頑張られた。
今日参加している諸君(1年生)には、今の時期から将来こうなりたい、こういう生き方をしたいというものを持ってほしい。
今、日本は、「坂の上」に達し、経済成長を遂げて豊かな国になったが、これからはグローバルかつ高齢化社会を迎え、
どの国も経験したことのない未来に向かって進んでいかなければならない。それは、諸君の肩にかかっている。
「Boys and girls be ambitious.」
とエールを送られた。
そして、国際人に必要なこととして、次の4つを挙げられた。
① 日本の歴史や文化を知る
外国では、自国の文化(日本では、茶道、能・・)のことを聞かれる。
② 世界のことを知る
世界の歴史、文化、宗教などを広く学ぶ。
留学して、現地の人と接する中で考え方や生活の違いを学ぶ。
③ 自分の考えをもち、相手に伝える
④ 英語力が必要である。
毎日、英文を音読することが上達する近道である。
基調講演の後、10校の発表があり、豊中高校は最初でした。
豊中高校は、1年生の荒川聡太郎君が代表して発表しました。
発表内容は、スタディーツアー「奈良」~文化・文明について考える~ 。
パワーポイントを活用して、写真や説明用の図を取り入れながら、堂々とした態度で、
わかりやすく理路整然と発表してくれました。昨日の11時半のニュースでその映像が流れたそうです。
法隆寺の五重塔に見出される耐震構造が現在の建築技術に取り入れられていることを知り、
日本の古くからの技術の素晴らしさを学んだことや初詣やお祭りの習慣などから日本人には
神や仏を敬う心が自然な形で存在すること等、スタディーツアー参加者が学んだこと、
感じたことを発表してくれました。
そして、10校の発表の司会は、豊中高校 1年生 岸本有紗 さんが担当しました。
隣に座っておられた校長先生から、「素晴らしい司会でしたね」と言っていただき、
「ありがとうございます。毎日、昼休みの放送をしてくれています。」とうれしい気持ちで答えました。
指導や準備に当たっていただい教育委員会をはじめ10校の先生方、当日参加してくれた生徒諸君ご苦労様でした。
10校の生徒達がこれから互いに切磋琢磨し、グローバルリーダーめざしてそれぞれの個性を輝かせてほしいと願います。