講演「頑張れない子どもたち」を聞く

 先週の金曜11月26日の午後、立命館大学教授で「ケーキの切れない非行少年たち」の著書でもある宮口幸治氏の講演「頑張れない子どもたち-コグトレを使った具体的支援ー」を聞いてきました。

 宮口氏は、非行少年の中に、聞いたり見たりしたして得る情報が正しくインプットできないという認知能力に偏りのある人が多いことが知り、そのことから、学習よりも以前の認知能力を高めるトレーニングであるコグトレを提唱されています。

 対人認知能力にも言及され、他者と人間関係を構築することは対人認知(他者の気持ちを察したり想像したりする能力)が基礎となっており、苦手な子どもに対してトレーニングをすると改善するといいます。

 普段、学校教育では、知識技能の獲得や思考力判断力の涵養など学習活動に注目がいきがちですが、「うっかりミス」や「勘違い」、「他者との気持ちの行き違い」なども認知の段階でのミスマッチが原因ではないかと思いました。