PTA総会の後、午後2時30分より視聴覚教室において、「2・3年生保護者進路説明会」が行われました。
3年生が68名、2年生が42名、合計110名の参加者があり、各担当者からの説明をメモを取りながら熱心に聴いておられました。
<次第>
1、校長より ご挨拶
2、進路指導全般と大学・短大進学について
3、専門学校(主に看護医療系)進学について
4、就職について
5、奨学金について
6、担任紹介
<「進路の手引き」より抜粋>
は じ め に <校長 牧野 浩二>
『為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり』(上杉鷹山)
さて、前置きに有名な上杉鷹山の言葉を挙げましたが、皆さん、意味はご存知ですか?いよいよ、自分の進路を決める重要な時期になりました。自分の適性を考えながら夢や志をどのように実現していくか、具体的に自分自身の未来予想図を描き、未来を設計していく段階に入りました。
しかし、「いざ決めようとすると何をしていいかわからない」また「あまり苦労をしなくても行ける所があればそこで良い」というのが本音ではないでしょうか?
そこで、まずは「一歩を踏み出す勇気」を持ってほしいと思います。勉強にしてもクラブ活動にしても最初はつらいものです。しかし、それらはマラソンによく似ていて、最初はつらいけれども、やっていくうちにだんだん慣れてきて楽しくなってくるような面があります。
これは会社などの仕事でも同じで、なんでも最初は難しいものです。「最初の一歩」「最初の一鍬(田畑をつくる作業の一歩)」がとても難しいことです。ですから、勉強に取り掛かろうとしても、なかなか最初の一歩を踏み出せないので、先延ばしにしたり、後回しにしたりすることがよくあります。この気持ちに打ち勝つには、最初は努力がいるけれども「勉強する習慣」を少しずつ確立していくことが大事です。まず、「最初の一歩を踏み出す勇気を持つ」ことが大切です。
皆さん方には、それぞれの個性があり、将来の無限の可能性を秘めています。一人ひとりが、みんな「やれば、出来る」(可能性があります)力を持っています。しかし、「やらなければ、できません」(可能性はゼロです)、「出来ない」というのは、やらないだけなのかもしれません。まだ、可能性を試していないだけなのかもしれません。「出来ないから、やらない」ではなく「出来ないからこそ、やる」のではありませんか。
一生懸命に努力しても出来ないこともあります。しかし、『為せば成る』の精神でやってみることが大切なのではないでしょうか。ほとんどの失敗は「いい経験」にできるでしょう。いちばんの失敗は何もしないことかもしれません。
失敗を怖れず、何事にも果敢にアタックしてみてください。新しいことにチャレンジして、その中で得た発見・驚き・感動を自信に繋げていきましょう。
今回、皆さんに配布された『進路の手引き』は、先輩方の進路実績など本校の進路指導部がこれまでに蓄積した進路に関するノウハウがぎっしりと詰まっています。是非、熟読をして、最初の一歩を踏み出す契機にしてください。