防災避難訓練またもや雨のため中止

1学期・2学期ともに予定していた「防災避難訓練」が雨のため、延期になっていました。

3学期に実施予定していた今日も、雨でやむなく中止せざるを得なくなってしまいました。

ついては、急遽、放送による校長講話に切り替えました。

次いで、生徒指導部長の堀田先生からも、「交通事故と自転車マナー」と「ライン・フェイスブック等のSNS上のトラブル」について、講話をしていただきました。

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全校放送で、静まり返った廊下です。

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私から次のようなお話をしました。

生徒のみなさん、こんにちは。校長の牧野です。

今日は、本来であれば、3度目の正直ということで、「防災のための避難訓練」を行う予定でしたが、ご覧のような天候なので中止せざるを得なくなりました。

そこで、今日は、放送ではありますが、皆さんに「二つ」のことについて、お話したいと思います。

一つ目は、「災害の備えも、少しの工夫で出来る」というお話です。

明後日の17日で阪神淡路大震災から20年を迎えることになります。

先日の成人式で、震災時に生まれた人たちが二十歳になったというニュースが流れていました。

君たちは、実際に震災は経験していませんが、写真や映像等で見たことはあると思います。

今朝の新聞で、「災害の備え、少しの工夫で」という記事を見つけましたので紹介したいと思います。

大規模災害に備え、幼い子供がいる家庭は何を準備し、どのような行動をとればいいのだろうか。

「子どもと一緒に防災の本+防災おやつ&献立レシピ」などの著書がある神戸市在住の食育・料理研究家である坂本廣子さんに、防災に備える心得などを取材されたものです。

阪神淡路大震災で被災された坂本さんは、水浸しになった自宅で生活ができず、被害の少なかった近隣の住民宅に避難したそうです。

そこでは、他の被災者と身を寄せ、配給が始まるまでの1週間を、冷蔵庫にあった食材などを持ち寄り乗り切ったそうです。

坂本さんの著書には、そんな体験に基づいたレシピが多彩に紹介されています。

かんぴょうや切干大根といった乾物、缶詰など日常生活で意識せずに常備されている食材を使用した防災献立レシピです。

パンの代わりに麩(ふ)を使った「麩レンチトースト」や、ポリ袋を使えば少量の水で調理可能な「乾物サラダ」など普段でもおいしく食べられそうなメニューが並んでいます。

食事面以外でも、ガラスの飛散を防ぐために、カーテンは床までの長さにしておくなど、日常生活でも取り入れやすい備えも紹介されています。

坂本さんは、「"防災"と肩に力を込めるのではなく、日常生活にわずかな工夫を加えるだけで、防災に備えることはできる」と呼びかけています。

随分と参考になるお話ではないでしょうか。

二つ目は、「自助(自ら助ける)」「共助(共に助ける)」「公助(公に助ける)」というお話です。

火災のみならず、様々な自然災害等を想定したとき、実践的な避難訓練を行うことは、とても重要なことです。

その際、皆さん自身の命を守ることが最優先ですが、周りにお年寄りや幼い子がいた場合に、どのような行動をとればよいかということを、常々考えておかなければなりません。

高校生ともなれば、「自助」と共に、支援者となることも想定して、お互いを助けるという「共助」の意識もって、是非臨んでほしいと思います。

「公助」には限りがあります。「公助」を受けやすくするには、「公助」を求める人達を減らすことが大事です。そのためにも「自助」「共助」の意識の向上を図ることが大切です。

以上、2点について、これを機会によく考えてみてください。

この後、生徒指導部長の堀田先生のお話に続き、各クラスの担任の先生から、地震発生時の対応の仕方と、避難経路と避難時の注意点を確保するよう指示があると思います。よろしくお願いします。

これで、私の話は終わります。

 

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