3学期 終業式

いよいよ、今年度も終わりです。

3学期終業式を行いました。

校歌斉唱に続き、私の式辞と表彰、生徒指導部長の講話をしていただきました。

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3学期の終業式の時期になると、どうしても4年前の3.11、東日本大震災のことが想い出されます。

あれから4年の時が経ちました。

一昨日の東日本大震災4周年追悼式で、「遺族代表の言葉」で「前向きに生きていくことが亡くなった家族への恩返し」というとても強く印象に残るお話がありましたので、紹介したいと思います。

宮城県の菅原彩加さん19歳の言葉です。

「私は、東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県石巻市大川地区で生まれ育ちました。小さな集落でしたが、温かい大川がとても大好きでした。あの日、中学校の卒業式が終わり家に帰ると大きな地震が起き、津波が一瞬にして私たち家族5人をのみ込みました。

流された後、運よくがれきの山の上に流れ着きました。そのとき、足元から私の名前を呼ぶ声が聞こえ、観ると変わり果てた母の姿がありました。がれきをよけようと頑張りましたが、私一人にはどうにもならないほどの重さ、大きさでした。

母を助けたいけれど、ここに居たら私も流されて死んでしまう。「行かないで」という母に「ありがとう、大好きだよ」と伝え、近くの小学校へ泳いで渡りました。

あっという間で、そしてとても長い4年間でした。すべてが今もまだ夢のようです。

しかし、震災後、たくさんの「諦めない人々の姿」を見てきました。東北にはたくさんの人々の笑顔があります。日本中、世界中から助けの手を差し伸べてくださる人たちがいます。「私も負けないで頑張らなきゃ」という気持ちになることができます。

前向きに生きていくことこそが亡くなった家族への恩返しだと思い、しっかりと前を向いていきたいと思います。」

この話を聴いて如何ですか? 皆さんはどのように感じましたか?

私は、この話を聴いて、胸が張り裂けそうになりました。目の前に居る最愛の母を残して去らなければならないこのつらい現実。

「前向きに生きていくことが亡くなった家族への恩返し」と締めくくっていますが、なかなか言える言葉ではないと思います。

皆さんは、普段から家族に感謝していますか? 何か、恩返しをしていますか?

家族が普通にいて、当たり前のことが当たり前に出来るという「感謝の心」をいつも忘れないでほしいと思います。

みなさん方は「今日一日を使って、あなたは何が出来るか!?」と問われたら何と答えますか?

別の言い方をすれば、「今日一日が、人生最後の日となったとすれば、あなたは何が出来ますか!?

考えるヒントとして「今日一日を無駄に過ごさなかったか。」「ほんの些細なことでも良いので、人のお役に立てたか。」その日、一日を振り返ってください。一日の反省の中で見つめなおしてみてください。

悲しみを乗り越えた人たちの言葉には、力強い「使命感」というものを感じました。

そう思うと、私たちも一日たりとも無駄に毎日を過ごしてはならないと思います。

一歩進まずして、今日、終わることがないように「一日一生」を大事にしなければならないと感じました。

また、自分の事だけでなく、他の人にために何かお役に立てるようなことをしたいという「使命感」を抱きながら、常に何が出来るかを考えて行動に移してほしいと思います。

日頃から、基本的生活習慣が出来ていない人には是非、見倣ってほしいことがあります。

ところで、先日の学年集会で、生徒指導部長の堀田先生から「自立」と「自律」の話をして頂きました。

交通事故の危険性、自転車マナーの向上など、「精神的自立を図ってほしい」「自分で自分を律する人間になってほしい」と注意喚起していただきました。

皆さん、他人事ではなく、自分の問題として聞いてくれたでしょうか?

先日、東百舌鳥校区連合自治会長さんから、直接、校長室に電話がかかってきました。

それは、コーナンプロのところで起こった自転車事故の件です。

高校生の運転する自転車とぶつかりそうになって転んだ小学生の親御さんからの訴えが自治会長さんのところまできたそうです。それも立て続けに2件も。

東百舌鳥高校の自転車マナーの悪さは目に余るものがある。一体学校はどんな指導をしているのかという、きついお言葉でした。

私は、そのあと、謝罪するために、直接会長さんのお家まで行かせてもらいました。

これからも機会あるごとに注意喚起してほしいということで、なんとかお許しをいただきました。

皆さんは、是非自分の行動に責任を持って、行動をしてほしいと思います。

そして、先にお話した震災後も悲しみに耐えながら、前向きに生きていこうとしている姿を学んでほしいと思います。

皆さんに強くたくましくなって生きて行って欲しいという願いを込めて、「自分の行動に責任を持つ」という話をして、終業式の言葉とします。

 

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