1学期終業式

今日、20日、1学期の終業式を行いました。

私からの式辞の後、各クラブの表彰式を行いました。

その後、この夏季休暇期間中に、全国高等学校総合文化祭広島大会に写真部門で大阪代表で参加する生徒、福島県まで災害ボランティアとして参加する生徒、オーストラリア語学研修に参加する生徒達の壮行会を行いました。

一言ずつ抱負を述べてもらいました。

参加後はまたその報告を楽しみにしています。

最後に、生徒指導部の福島先生から、夏休みの過ごし方についての諸注意がありました。

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表彰式の様子です。

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壮行会の様子です。

平成28年度 1学期終業式 式辞

 

おはようございます。校長の牧野です。

朝から、蝉の声も一段と大きくなってきました。近畿地方の梅雨も明けました。

さて、今日のお話は、目当てが二つあります。

一つ目は、「社会の出来事に関心を持とう!」二つ目は、「やれば出来るという実感を持とう!」

この一学期、私には、三つの大きな出来事が印象に残っています。

一つ目は、5月26日に、G7サミットが伊勢志摩で開かれ、翌日の27日にはオバマ米大統領が広島を訪問し、新聞の見出しには「核なき世界へ勇気」と大きく取り上げられました。

二つ目は、6月23日に、イギリスで行われた国民投票で「EU離脱」が決まりました。

三つ目は、7月10日に、参議院選挙が行われました。

昨年6月に、公職選挙法の一部が改正され、選挙権を有するもの年齢が満18歳以上に引き下げられ、今回の選挙から高校3年生で選挙権を有する生徒が出るようになりました。

これらの三つの出来事は、将来に教科書をも書き換える大きな出来事だと思っています。

今日は、その一つずつについてお話しする時間はありませんが、よそ事や人ごとではなく、「自分であればどう考えるか」というように関心を持ってほしいと思っています。

特に、18歳選挙については、少し話をしておきたいと思います。

高校生が身に付けることが期待される公民としての知識や能力について、特に3年生は「政治的教養を育む教育」として、堺市の選挙管理事務所から講演に来て頂いたり、GSの時間(総合的な学習の時間)で、それぞれ学習をしてきました。

さて、この中で、選挙に行った人はどれくらい居るでしょうか?逆に投票に行かなかった人はどれくらい居るでしょうか?

ある学校では、「18歳になったら選挙に行こう!」と呼びかけるイベント開き、「もっと政治に関心を持とう!」「社会の課題について話し合おう!」と全校生徒に呼びかけたそうです。

結果は、18歳は51,2%、19歳は39,7%で、18歳と19歳を合わせた投票率は45,5%だったそうです。高校などで主権者教育を受ける機会の多い18歳と、大学生や社会人が多い19歳で、差がある傾向が明らかになりました。

一方、参院選全体の投票率は54,70%(選挙区選)。全体の投票率は前回2013年参院選を2,1ポイント上回ったものの、参院選では過去4番目に低かったそうです。調査方法が異なるため、単純比較はできませんが、18歳、19歳の投票率が全体に比べ低い傾向にあるようです。

自分の考えを表明する大きな一歩として、また有権者の責任として投票はしましょう。たかが1票ではなく、されど1票です。

「社会の出来事に関心を持とう!」と言いましたが、このことについて考えるとき、いつも思い出す言葉があります。

それは、アメリカのジョン・F・ケネディー元大統領の有名な就任演説の一節に次のような言葉があります。

「祖国アメリカがあなたのために何をしてくれるかではなく、あなたがた自身が祖国アメリカのために何が出来るかを考えてください。」

And so my fellow Americans/ask not what your country can do for you/ask what you can do for your country.

もう一度、言います。「祖国アメリカがあなたのために何をしてくれるかではなく、あなたがた自身が祖国アメリカのために何が出来るかを考えてください。」 

そこで、「祖国アメリカ」をいろいろな言葉に置き換えてみましょう。

「友達が何をしてくれるかではなく、自分が友達に何が出来るかを考えよう。」

「会社が何をしてくれるかではなく、自分が会社に何が出来るかを考えよう。」

いかがでしょうか。ブツブツと文句を言うだけで、なんでも他人のせいにするのを諌め、主体的に自らの途を切り拓いていくのだという言葉は、今の時代にも新鮮な響きを持っています。

物事を成し遂げていく上で、苦難困難な壁に突き当たることはよくあることです。そこで、出来ない理由を挙げればきりがありません。出来ない理由を並べるのではなく、出来る方法はないかと考えることが大切です。

さて、二つ目の「やれば出来るという実感を持とう!」ですが、この1学期だけでも「やったら、出来たジャン!」という場面にたくさん出会いました。

先ずは、学校祭「体育の部」での表彰式は感動的でしたね。

今日、配布されるPTA通信に、「体育の部」が大きく取り上げられていますが、その中で、総合優勝をした緑団応援団長の3年生赤井君の言葉を紹介したいと思います。

「僕は、今まで何かを最後までやり遂げたことがありませんでした。でも初めてやり遂げたと思えたのが、この体育祭でした。この一か月間、毎日不安でした。僕に110人の人をまとめることは正直できませんでした。そんな時に助け合い、僕を支えてくれたのは周りの仲間でした。僕はその仲間のおかげで、今までにない最高の体育祭を作り上げることができ、僕は39期生で、緑団の団長として、最後まで頑張ってきて良かったと思いました。僕にとって、この体育祭は人生の中で大きな経験でもあり、宝物です。本当にありがとうございました。」

また、今年の部活動の加入率も上がりました。その中でも1年生の加入率が75%で、昨年比20ポイントアップです。これは過去にない凄いことですヨ。

また、体育の部が終わった翌週の6月13日から、「自転車マナー向上週間」として、生徒指導部の先生はじめ多くの先生方が校門に立って注意喚起をしてくださいました。今も続けて頂いています。

その結果、自転車マナーが大変良くなってきましたネ。自転車専用路(ブルーレーン)をきれいに整列して、登校しているではありませんか。感心、感心!

「やれば、出来る!」ですよ!

先日の全校集会で、私から「感動」=「Can Do」の話をしました。

そのあと、それを良く覚えていてくれて、「校長先生、感動!Can Dou!」と声をかけてくれる女子生徒がいました。それを聞いて、また感動しました。

このように、日々、生徒の皆さんの「感性」豊かな活動から、「感動」を頂いていることに、私自身が「感謝」しています。

この頃、よく思うのは「東百舌鳥高校の校長をさせてもらっていることに感謝」しています。

「私の元気の源は、皆の笑顔と無限の可能性をもった能力のすばらしさ」です。皆、ありがとう!

最後に、今日のお話の「振り返り」をしましょう。

一つ目は、「社会の出来事に関心を持とう!」二つ目は、「やれば出来るという実感を持とう!」

これから、「感動」=「Can Dou」を合言葉にしましょう!

私が「You can do it !」といえば、君たちが「Yes I can!」と返してください。

You can do it !」「Yes I can!

 

 

 

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