大高芸文祭 開会行事 開幕!

今日の午後、第37回大阪府高等学校芸術文化祭開会行事が、大東市立文化会館で開幕されました。

冬の風物詩である、大阪の「芸文祭」の17部門が、それぞれの会場で開かれます。

私は、芸文連の会長として、挨拶をさせていただきました。

<※以下の写真は、午前中のリハーサルの時の様子です。>

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平成28年度 芸文祭開会行事 挨拶

みなさん、こんにちは!

ただ今、ご紹介していただきました、本連盟の会長を仰せつかっています、東百舌鳥高校校長の牧野と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

先ほど、司会からもありましたように、いよいよ、大阪府高等学校芸術文化連盟、略して「芸文祭」の幕開けです。

17部門からなる本連盟の1年間の集大成ともいえる発表会です。

それぞれの部門は、この日のために1年間辛苦を乗り越えて活動を続けてきました。

陰には、生徒のみなさんの頑張りはもちろんですが、顧問の先生方、保護者の皆様の支えがあってこその活動だということを決して忘れないでください。

今日は、大阪府教育庁から、和田教育監様はじめ多数のご来賓の方々のご臨席を賜り、また、関係の先生方、保護者の皆様にはご多用中にも関わりませず、ご来場いただいたことに、改めて感謝申し上げます。

さて、今日の私からの挨拶は、趣向を変えて、パワーポイントを使ってお話ししたいと思います。

開会行事が始まる前に、先ほど、ご来賓の方々と、このホールの隣で開催されている「学生茶会」に行って、お茶を一服よばれてきました。

おいしい「羽二重もち」とお抹茶をいただき、おもてなしを受けてきました。

とても美味しかったです。有難うございました。

スライドの書は、僭越ながら、本校のお茶室に掛けて頂いている私の作品であります。

「和敬清寂」と読みますが、この言葉は、お茶の世界ではよく使われる言葉です。

堺が生んだ「茶聖」千利休のことは、みなさんよくご存知だと思いますが、茶道における「四規」が、この「和」「敬」「清」「寂」の4文字なのです。

「和」...お互い仲良くすること(己の心の和、心の乱れのないお点前のこと)
「敬」...お互い敬いあうこと(人を敬い、自らをも慎むこと)
「清」...見た目だけでなく心の清らかさのこと(清らかであること)
「寂」...どんな時にも動じない心のこと(不動心のこと)

また、「七則」とは、他人に接するときの以下七つ心構えです。

「茶は服のよきように点て」(相手が飲みやすいように、心をこめて)

「炭は湯の沸くように置き」(適度な温度で、「湯相」「火相」の本質を見極めること)

「冬は暖かく夏は涼しく」(「いかにも~のように」という心映えを生かす工夫、季節感を大切に)

「花は野にあるように入れ」(一輪の花であっても、花の持つ命を大切に、あくまでも自然に)
「刻限は早めに」(約束の時間を守ること、何事も早めに、心に余裕を)

「降らずとも雨具の用意」(何時も慌てず、心のゆとりを、落ち着いて臨機応変に)

「相客に心せよ」(お客様への心遣い、おもてなしの心)

つまり、「心をこめる、本質を見極め、季節感を大切にし、いのちを尊び、ゆとりをもち、やわらかい心を持ち、たがいに尊重しあう」のが大切だということです。

この「七則」は、ある人が利休居士に「茶の湯の極意を教えて欲しい」と尋ねたのに答えたものだそうです。

ところが、その答えが当たり前のことすぎたので「そんなことは誰でも知っています」というと、利休居士は「この心に適う茶ができるのであれば、あなたの弟子になりましょう」と言われたそうです。

尋ねた人は、自分の愚かさを恥じ入り、返す言葉もなかったそうです。

それくらい「当たり前のことを、当たり前にする」というのは、難しいことなのですね。

それを別の言葉でいうと「凡事徹底」と言います。

ポイントは、「なんでもない当たり前のことを徹底して行う」ということで、何か特別なことをやるのではなく、当たり前のことを徹底的にやり続けることで差別化が図られ、大きな結果を出すことが出きるという意味です。

皆さんも、それぞれの部門で、何回も何回も、繰り返し繰り返し、練習を積んできたからこそ、今があるのではないかと思います。

これからも、「凡事徹底!」を念頭に置きながら過ごしてください。

そして、私は「感謝・感性・感動」という「三感」のお話をよくします。

「感謝」は言うまでもなく、ここまで自分がそれぞれの活動に打ち込んでこられたのは、それこそ、顧問の先生のおかげ、家族のおかげ、友達のおかげだと思います。感謝の気持ちで一杯になると思います。

次に、今やAI(人工知能)が開発されて、車も自動運転化されようとしていますが、人間の持つ「感性」だけは、譲りたくないですね。「美しいものを見て、美しいと思うあなたの心が美しい」という気持ちはいつまでも持ち続けたいものです。

最後の「感動」ですが、この芸文祭をはじめ、高校生の感性豊かな表現や発表を見るにつけ、毎年「感動」を覚えます。時には、涙するくらい感動に打ち震える時もあります。

「感動は人を動かす」ということを改めて思います。

さて、その「感動」をアルファベットで書くと、「CAN DO」です。

そう、「やれば、出来る!」のです。「出来ないのは、やらないから」なのです。

「やれば、出来る!」を合言葉にしましょう。

「やれば、出来る!」「You can do it !」

みんなで、「Yes、I can!」

有難うございました。

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