高大接続改革の進捗状況について(1)

7月13日に文部科学省から、「高大接続改革の進捗状況について」が発表されました。東百舌鳥高生で言うと、43期生(現中学3年生)からが「大学入学者選抜改革」に、47期生(現小学5年生)からが「高等学校教育改革」(新学習指導要領による教育課程)に該当します。

「高大接続改革」は、「高等学校教育改革」・「大学入学者選抜改革」・「大学教育改革」の総称で、現中学3年生以降に係ることですが、42期生(1年生)が浪人をして大学受験に臨む可能性があることと、弟や妹さんがいらっしゃるご家庭もあること、我が校に関心がありHPをご覧いただいている中学生やその保護者の皆さまがいらっしゃることを考えて、何回かに分けて「校長ブログ」で、その概要を紹介したいと思います。

第1回目は、「大学入学者選抜改革」の「一般入試」(「一般選抜」に名称が変更されます)について。今回の改革は、「推薦入試」も含め従来の入試の在り方を、受験生の「学力の3要素」(① 知識・技能の確実な習得 ②(①を基にした)思考力、判断力、表現力 ③ 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)について、多面的・総合的に評価する入試に転換させるものです。

「大学入試センター試験」に代わり、平成32年度(平成33年度入学者選抜)から「大学入学共通テスト」が実施されます。従来のマークシート問題に加えて、国語と数学で記述式問題が導入されます。平成36年度からは、地歴・公民分野や理科分野等でも記述式を導入する方向で検討されています。さらに、英語では、従来の「読む」「聞く」に加えて、外部検定試験(実用英語検定など)を活用し、「話す」「書く」もあわせた4技能評価が導入されます。試験実施期日は、1月中旬の2日間とされています。

国語の記述式問題は、「国語総合」(古文・漢文を除く)の内容から、文字数80~120字程度の問題を含め3問程度の出題が検討されています。マークシートと記述式の問題の大問は分けて出題され、試験時間はマークシート・記述式を合わせて100分程度が想定されています。

数学の記述式問題は、「数学Ⅰ」及び「数学Ⅰ・数学A」で、「数学Ⅰ」の内容から、3問程度の出題が検討されています。大問の中にマークシート式問題と記述式問題を混在して出題し、試験時間はマークシート・記述式を合わせて70分程度が想定されています。

英語の4技能評価について、平成35年度までは英語の大学入学共通テストが実施され、各大学の判断で外部検定試験と大学入学共通テストのいずれか、又は双方を選択利用することが可能とされました。外部検定試験は、高校3年生の4月~12月の間の2回までの試験結果が用いられます。受験料などの保護者負担をどれだけ削減できるか等、実施詳細については検討中です。

私立大学も含めた一般入試に関しては、①筆記試験に加え、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」をより積極的に評価するため、調査書や志願者本人が記載する資料等の積極的な活用を促すこと。 ②「大学入学共通テスト」の積極的な活用を図るとともに、教科・科目に係るテストの出題科目の見直し・充実に取組むこと。 ③英語の試験を課す場合、4技能を総合的に評価するよう努めること。 が推奨されています。

「大学入学共通テスト」実施のスケジュールを紹介します。

図の、47期生(現小学5年生)が高校3年生となる「平成36年度」をご覧ください。

47期生(現小学5年生)が高校に入学する「平成34年度」より、新学習指導要領による教育課程が年次進行で実施されます。「平成36年度 大学入学共通テスト」は、新学習指導要領に対応したテストが実施されるのです。

今回の改革で、「AO入試」「推薦入試」(それぞれ名称が変更されます)も改善されます。名称変更も合わせて、その話は次回、紹介させていただきます。

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