本校では、芸術を生涯にわたって愛好する心情をはぐぐむことを目的に、3年前より「能」についての特別授業を開催し、日本の伝統芸能に触れ、理解を育む取組みを進めています。
今年度も能楽師の皆さま方のご厚意により、1年生音楽の授業で「能」についての特別授業を実施していただく運びとなりました。
本日は、2時間連続授業の2時間目を参観させていただきました。
講師は、山本能楽堂シテ方能楽師の 林本 大 先生です。
能楽の楽器について。能楽では、笛・小鼓・大鼓・太鼓の四種類の楽器が用いられます。
舞台では、四種類の楽器はどのような順に並ぶ(配置)のでしょうか?
ヒントは、雛人形の「五人囃子」。
向かって右から、「謡」「笛」「小鼓」「大鼓」「太鼓」の順番でした。楽器の位置で順番が定められていると教えていただきました。謡は「口」、笛は下唇、小鼓は肩、大鼓は膝、太鼓は舞台に置きます。
続いて、前時の復習の「摺り足」。基本動作の「ハコビ」、基本姿勢の「カマエ」を教えていただきました。
続いて、「高砂」を教えていただき、みんなでうたいました。
最後に、「能面」の紹介をしていただきました。
「小面」をやや下向きにすると、悲しみの様子が伝わってきます。
「能」の伝統と奥深さにふれ、とても勉強になりました。これからも国際社会に生きる日本人としての自覚と誇りを養うとともに、多様な文化を尊重できる態度や資質を育くんでいきたいと思います。
林本先生、ありがとうございました。