第2学期 始業式!

本日、29日、2学期の始業式を行いました。

私からの式辞の後、陸上競技部・バドミントン部・女子ソフトテニス部・写真部の皆さんの表彰式を行いました。

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この夏は、生徒たちが部活動によく頑張ってくれましたので表彰がたくさんあります。本日は、1学期終業式で表彰する予定だったクラブの表彰(熱中症対策で放送による終業式でしたので表彰は始業式にすることにしていました)を、夏期休業中に頑張ってくれたクラブの表彰は学校祭・文化の部の開会式に先立って行います。

始業式では、私からは以下の内容を式辞でお話しいたしました。

平成30年度 第2学期 始業式 式辞

皆さん、おはようございます。校長の石田です。

約1か月ぶりに皆さんの元気な顔を見ることができ、大変うれしく思っています。

この夏休みは、規則正しい生活を続け、興味・関心を拡げ、2学期に繋がる学習をするなど有意義な時間を過ごせましたか?

クラブ活動では、ダンス部が7年連続、写真部が9年連続全国の舞台に立ちました。さらに、陸上競技部が近畿大会出場、サッカー部が堺市種目別大会優勝、バドミントン部が堺ジュニア選手権大会準優勝と第3位入賞、水泳部が南大阪高等学校水泳競技大会200m平泳ぎ準優勝・100m背泳ぎ第5位入賞、堺・泉北地区高等学校水泳競技会200m平泳ぎ準優勝・200m背泳ぎ第3位入賞を果たしてくれました。また、吹奏楽部が大阪府吹奏楽コンクール 南地区大会で銅賞受賞、大阪府高等学校 美術・工芸展に、優秀賞・奨励賞3作品入賞と芸術分野でも活躍が続いています!

ともに喜びを共有したいと思います。そして、オーストラリア語学研修で4名の皆さんが堺東高校の生徒さんと共に、無事に2週間の研修を終えて帰ってきてくれました。

一人ひとりが、一回りも二回りも大きくなって始業式の場に集ってくれたように思います。まだまだ、他にも紹介しきれないくらい、「ヒガモ生」それぞれが頑張った今年の夏でした。

さて、新学期を迎えるにあたり、皆さんに次のことを話したいと思います。

学校祭・文化の部を始めとする学校行事・クラスづくりに関連することです。

西日本豪雨災害などにおける地域住民の振舞いやボランティア活動、復興への営みのなかで、世界から常に称賛されているのが、「集団のなかで助け合い協働し、責任ある個人として、ともに育っていく」という日本の強みです。

その資質・能力の少なくない部分が、学校教育のなかで、はぐくまれている、と考えています。

何のために行事に取組むのか。それは、それぞれの取組みを進めるなかで、一つの目的をもった集団に成長するためです。仲間一人ひとりの個性を皆が認識し、他者の意見に耳を貸す姿勢がなくては大勢で一つのことを成し遂げることはできません。時には、意見をぶつけ合うことも必要です。一人ひとりが安心して個性が出せる、成熟した集団づくり。「自他敬愛」の校訓をもち、ピアの心をはぐくんでいる「ヒガモ生」なら、成熟した集団として仲間とともに育っていけるはずです。

成人年齢を18歳に引き下げる改正民法が、6月参院本会議で可決、成立しました。施行は2022年4月1日。成人年齢の見直しは、1876年の「太政官布告」以来、約140年ぶりとなります。

このことは、「大人」の意味を改めて考える契機となりました。東京大学の松井彰彦教授は、自立と依存に着目し、「大人」は自立した個人と見なされるが、自立とはそもそも何であろうか、と問います。誰にも頼らないことが自立だとすれば、この世で自立している人はひとりもいない。人はひとりでは生きられないからです。子どもから大人に向かうプロセスはまさに、依存先を増やしていくプロセスに他ならない。それまで親に完全に依存していた状態から少しずつ他のものに依存先を変えていく。「成人」になったからといって、いきなり自立できるわけではありません。「集団」に「依存」することこそが「自立」へのプロセスである、と。

「集団づくり」を通じて「成熟した集団として仲間とともに育っていく」こと、これを是非、皆さんの2学期のテーマにしてください。

今日から、2学期です。学習はもとより学校行事にも全力を注ぐことを期待して始業式のあいさつとします。

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